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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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今は泣いていても

詩のような作品です。

突然だった

告げられた婚約破棄

すべてを終わらせるその言葉に

頭は真っ白になって

頭は硬直して

何も言えない

何も考えられないほどに

すべてが

ありとあらゆるものが

停止してしまった


あなたと共にあれる時間は

これからまだ続いてゆくものと

そう思っていたのに

どうしてこんなことになってしまったのだろう……


悲しみは繰り返す

呆れるほどに

悲しみは波のように

繰り返し

寄せては引いて寄せては引いてと

何度でも

同じ道筋をたどる


どうして……


突然だった

告げられた婚約破棄

すべては突然終わりを迎えた

頭は真っ白になって

頭は硬直して

身動きも取れないほどに

すべてが

ありとあらゆるものが

動きを失ってしまった


けれど……


今は泣いていても


いつかは立ち上がるでしょう

必ず

そうよ

絶対に

わたしはこのまま終わりはしない


今は泣いていても


そうよ

立ち上がるわ


今は泣いていても

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