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ファンタジーみたいな愛？
詩のような作品です。
出会った頃はわたし
あなたが輝いて見えていたから
ずっと一緒にいたいなって
そう思っていたの
本当に、よ？
嘘なんてついていない
本当のことしか言っていない
そう誓えるわ
わたしはそこまで嘘つきじゃないから
でもね
だからこそ
過ぎ去った今はあの頃の自分の感情が
いまいちよく分からないの
言葉が嘘になってしまったなら
もうその言葉は発せない
なぜならそれは嘘だから
わたしは嘘つきじゃないから
ファンタジーみたいな愛
大事にしていたかった
でもあなたはゴミ箱へ
放り投げて
心なく
わたしのすべてを傷つき壊した
ファンタジーみたいな愛
守っていきたかった
でもあなたはそうじゃなかった
感情なんて束の間のもの
誰かがそう言っていたけれど
わたしはわたしなりの道を
歩んでいるのだから
わたしの感情は揺らぐことはないと
信じていた
あの頃はずっと
嘘なんてついていない
本当のことだけ口にしてきた
当然でしょう
あなたを騙すつもりなんてないのだから
嘘なんて必要ないのだから
けれどももう変わり果ててしまった
荒れた世界には
あの頃のわたしの居場所はない
ファンタジーみたいな愛
ねぇ、もう一度やり直せる？
きっと無理だと
そう答えたのもわたし
ファンタジーみたいな愛
遠ざかってゆくものばかりね
これが
……ファンタジーみたいな愛？
