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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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それは、婚約者から婚約破棄を告げられた翌日に起こった事件です。~天罰でも下ったのですかね~

 婚約者ロインバーツから婚約破棄を告げられた翌日にそれは起こった。


 夜明け頃、何やら違和感を感じて目を覚ます。窓の方へと視線を向けるとカーテン越しに視界へ入ってくるほのかな光。得体のしれない光、異変を感じ、恐る恐るカーテンを開ける。


「え」


 ――空から隕石が降ってきていた。


「な、何これ、どういう……」


 呟いた瞬間隕石は西の方へ落ちていった。


 ロインバーツの家がある方向だ。


 一瞬「連絡しないと」と思って。それから、ああそうか、と昨日のことを思い出す。彼は私を切り捨てたのだったな、と思い出した途端、私は彼を心配する心を失った。感情が一気に冷えてゆく。


 その後隕石がロインバーツの家に直撃したという情報が耳に入ってきた。


 で、たまたま家の中にいたロインバーツは落命してしまったそうだ。


「ロインバーツさん、可哀想だったわねぇ」

「そうね」

「でも彼……これまで結構酷いことして生きてきていたみたいだから……」

「あら、そうなの?」

「そうみたいですわね」


 ロインバーツについて話している人は街にもいたけれど、時が経つに連れて皆忘れていったようで、二週間も経てば誰もロインバーツの話をすることはなくなった。


 ちなみに私は今とても幸せに暮らしている。

 なので彼に捨てられたことをひきずってはいない。



◆終わり◆

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