表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

562/598

婚約破棄ですべてが終わったのね

詩のような作品です。

愛してるって

言ってくれたのは

もう遠い過去ね

あの頃は良かったと

今も思うけれど

それでもあの日々は記憶の海へ

溶けて

沈み

消えていった

もう何も残っていない

そうよ

すべては無に還ったの

残骸すらも

ここには何一つない


婚約破棄ですべてが終わったのね


愛してたって

言いたいけれど

今さら

もう遅いでしょうね

そんなことを言っても

未練がましい女と思われるだけ

想い言葉にすればするほどに

惨めな女へ堕ちてゆくなら

平気なふりをしたまま

佇んでいるほうが

ずっと

世間から見れば良いのでしょう


婚約破棄ですべてが終わったのよ


愛してるって

言ってくれたのは

もう遠い過去だから

振り返っても目に映らないくらい

遠ざかってゆく

現在からは

ただ

離れてゆくばかりね

寂しいことだけれど

それがきっと時の経過というもので

戻りたいと言っても

戻ることはできないのでしょう

欠片さえ残されてはいないから

もう一度

築き上げることもできない


婚約破棄ですべてが終わったのね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ