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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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浮気を繰り返してばかりいた婚約者の最期は寂しくまたとても呆気ないものでした。

 私の婚約者ボーデン・ボデ・ボディオス・ボードは浮気を繰り返す男性であった。


 婚約してから半年で十回の浮気が発生した。

 彼はそのたびに謝罪するのだけれど近いうちにまた次の浮気を始めるのである。


 一応謝罪はしてもらえるため、最初のうちは「仕方ないか」「人間誰しも間違いはあるものだから」などと思って許していたのだけれど、あまりにも回数が多いものだから段々さすがに許せなくなってきて。


 それである時「もういい加減してください!」と言ったところ急に冷たい目をされたうえ「お前、要らね。婚約、破棄な」と妙なリズム感で言われてしまったのだった。


 ――しかしその後不幸になったのは私ではなく彼の方だった。


 彼は私との婚約を破棄した次の日友人などと一緒に家から徒歩十分ほどで到着できる湖へ遊びに行っていたそうなのだが、そこで地面に咲いた花を踏む遊びをしてしまったために自然の神に激怒され熊になる魔法をかけられた。


 彼は一瞬にして熊になってしまい、それを見た友人たちは怖がって走って逃げた。


 一人になってしまったボーデン。

 寂しさを埋めたくて元恋人の女性もとへ行ったのだが熊が来たと怯えられてしまう。


 ……そしてやがて女性の父親によって射殺されてしまったのだった。


 ちなみに私はというと、ボーデンと結ばれることはできなかったけれど、その後少ししてお茶会にて知り合った男性と親しくなり結婚した。


 今は彼と共に海の見える家に住んでいる。


 波の音はとても心地よい。

 自身の魂までも清らかにしてくれるかのような心地よさ。



◆終わり◆

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