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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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もうすぐ冬が来るわ

詩のような作品です。

もうすぐ冬が来るわ


懐かしい季節

あなたと共に在れたあの頃には

とても楽しい

冬の思い出がたくさんある


春の芽吹きが来る前に

あなたは去っていってしまったけれど……


仕方ないの

過去は過去で

現在や未来には変わらないものだから

仕方ないことよ

理解しているから

いつまでも

過去に縛られて生きてゆくつもりなどない


けれどね?

たまにふと思い出すことはあって

その時にはね?

ほんの少し

心なしか寂しさを感じるの


懐かしさと重ねながらね


わたし今も不幸ではないから

歩いてゆく道の先を信じていないわけではないし

わたし未来に光を見られるから

孤独なまま息をしているわけではない


けれども

過去は過去として

幸せなものは幸せなまま

いつまでもそこに在るから

ふと振り返るとき

すぐそこで微笑んでいる

いつの日かのわたしを見て

ああそうだった

そんな日もあった

そんな夜もあった

そうやって過去を見つめることもある


きっと


過去のわたしもまた


わたしであると思うから


もうすぐ冬が来るわ


懐かしい季節

あなたと共に在れたあの頃には

とても楽しい

冬の思い出がたくさんある


もうすぐ冬が来る……


ねえ


もうすぐ来るの


冬が


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