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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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私は四人姉妹の末っ子です。~私たち姉妹、きっと皆揃って幸せになれますよ~

 私は四人姉妹の末っ子だ。


 姉たちは皆結婚関連で色々揉めていた。

 今日はその話をしよう。


 長女ミーナはややおっとりした女性で優しい性格の持ち主。

 しかし婚約者にそれを利用された。

 身勝手な婚約者は彼女に親切にしてもらうことばかりを求めていて、彼女をまるで奴隷であるかのように扱っていた。


 しかも、裏では浮気。


 何人も浮気相手を作っていて。

 毎日のようにミーナ以外の女性たちといちゃつき深い関係を築きともうとんでもない行いを繰り返していたようだ。


 だがある時、勤めている会社の社長にそのことがばれてしまい、クビになってしまう――結果、彼の悪行は表に出ることとなり、私たち姉妹の両親が怒って婚約破棄を言いわたした。


 その後男性は人生を悲観して自ら死を選んだらしい。


 一連の出来事にショックを受けるミーナだったが、やがて持ち前のマイペースさで元気を取り戻し、婚約破棄から一年半後に別の男性と結婚して幸せになった。


 次女ルリイナは活発な女性。

 良家の子息と婚約するも「自己主張強すぎ」だの「可愛げがない」だの言われ、しまいにはそれを理由に婚約破棄宣言をされてしまう。


 だがその程度のことで折れるルリイナではなくて。


 ルリイナはすぐに次の相手を探し始める。

 彼女はどこまでも前向きだったのだ。


 そうして彼女は気の合う男性を見つけ、交際を経て、やがて結婚した。


 今は夫婦仲良く事業を営んでいるらしい。


 ちなみに元婚約者の彼はというと。

 婚約破棄後数ヶ月した頃に何年か前に交際していた女性に夜道で襲われこの世を去った。


 過去にも怨みを買うようなことをしていたのだろう、きっと。


 三女ミーミナはどこか特別な感性の持ち主の女性。

 気ままに生きている。


 そんな彼女だが一度は婚約していた時期がある。


 年頃になると親からのすすめもあって八百屋の男性と婚約した――しかしミーミナが独特過ぎたために男性やその親から虐められるようになってしまい、しまいには婚約破棄されてしまった。


 ただミーミナは少しも気にしておらず。


 その頃『時間ができたから』と始めた事業が瞬く間に軌道に乗ったため、ミーミナは今や大金持ちになっている。


 若くして富を築いた彼女を表立って悪く言う者はいない。


 ミーミナはどんな時も自由だ。


 ちなみに私はというと、もうすぐ隣国の王子と結婚する。


 彼との出会いは王都でのとあるイベントであった。

 王子でありながら他国のイベントにこっそり参加していた彼と偶然言葉を交わし、意気投合して、あっという間に仲良しになった。


 ちなみに、彼が王子であると知ったのはその後であった。


 姉妹四人。

 私たちはきっと皆揃って幸せになれる。



◆終わり◆

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