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あの頃の想い あの日々の愛
詩のような作品です。
過ぎ去ってゆく季節は
ただ肌を冷やすだけ
痛みと苦しみも背負いながらも
どこまでも真っ直ぐな瞳で
愛を語ったあの頃
楽しいこと
嬉しいこと
きっとそれだけではないだろうけれど
たとえどんなことがあろうとも
あの頃の想い
あの日々の愛
それらは決して消えないのだから
もしもあなたの心に
もう何も残っていなくても
わたしの胸だけには
いつまでも残り続ける色は
無限で
口に含めば淡く溶ける甘いお菓子を
舐めるような幸福を
この先も何度も繰り返し欲するのでしょう
あの頃の想いを
あの日々の愛を
この胸にそっと残したまま
去っていったあなたはきっと気づかないだろうけれど
感情は永遠のもの
どれだけ時が過ぎても
どれだけ月日が流れても




