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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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もうすぐ聖夜がやって来る。~婚約破棄から一年経って~

 もうすぐ聖夜がやって来る。


 年末も近づいた、冬の日。


 その日は私たちにとって特別な日なの。


 去年のその日は絶望の日だったわ――だって婚約者だった彼に心ないことを言われたうえ婚約破棄を告げられる、なんていう辛い出来事に遭遇してしまったのだもの――あの時は本当に消えてしまいたかった。


 けれどもその後今の婚約者である彼と出会ったの。


 それで私は生き延びられた。

 まだ諦めるには早いって思えたから。


 すべて彼のおかげなの。


 どんな時も優しく接してくれて、紳士的で、深い愛を捧げてくれる。そんな彼が寄り添っていてくれた。だから今もこの世界に私がいるの。私がこうして今も生きていられるのは彼の支えがあったからこそ。そういう意味では彼は命の恩人みたいなもの。


 だからこれからは――私が彼の力になりたいって、そう思うわ。


 お返しがしたいの。

 貰ってきたものを今度はこちらが与えたい。


 そんな立派なことが私にできるかどうかは分からないけれど……。


 けれど聖夜こそは彼に恩返しをすると決めている。


 きっとできる、特別な夜なら。


 そんな気がするから。

 だから一歩踏み出して頑張ってみるつもり。


 大丈夫、人生はまだ始まったばかりだもの。



◆終わり◆

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