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すみれ咲くあの丘で
詩のような作品です。
すみれ咲くあの丘で
いつかまた会いましょう
幼き日の約束
遠き日の誓い
それはもう過去のものとなり
記憶という深い海に沈んでしまったけれど
ついこの前まで
ただ信じていた
あの時発してくれたあなたの言葉が
心からのものであったのだと
もし愚かだと嗤われても
それでもわたしが信じていたことは事実だから
たとえ馬鹿な女と言われても
それでも仕方ないときっと受け入れるでしょう
人など誰しも
時に愚かなのだから
わたしも
あなたも
きっと愚かなところはあって
いいえ
二人だけではない
この世界に生きる誰もが
何かしらの形でそういった事実を突きつけられ
それでもなお
必ず訪れる明日のために生きるのでしょう
愚かであることも
馬鹿げていることも
すべて含めて人という生き物なのだから
誰もが嗤われることもあるでしょうけれど
それでもただ息をして
それでもただ生きてゆく
愚かにも
夢をみていたわたしは
この後どこへ行くのだろう
尋ねてもきっと
答えなんて返ってはこないのだろうけれど……
すみれ咲くあの丘で
いつかまた会いましょう
わたしはいつまでも信じているから
すみれ咲くあの丘で
いつかまた会いましょう
