「君との婚約は破棄とする!」そんなことをある日突然告げられてしまいました、が、前を向いて進みます。
「君との婚約は破棄とする!」
婚約者ローデルがある日突然呼び出してきたと思ったら、そんなことを告げられてしまった。
「え、何を急に?」
「いやだから婚約破棄するって」
「ええっ……」
「そういうことだから、今日で関係終わりな。バイバイ」
こうして私はさらりと捨てられたのだった。
関係の終わりはあっさりとやって来た。
信じられないような終焉。
◆
婚約破棄を告げられた日から数日。
ローデルは散歩中に山賊に襲われて死亡した。
あまりにも呆気ない最期となったようだ。
その報告を受けた日は曇っていた。
空は灰色で。
澄んだ色はそこにはない。
だが、それとは対照的に、私の胸の内は澄んでいた。
爽やかな気分だ。
今はとてもすっきりしている。
◆
あれから三年ほどが経った今、私は結ばれた男性と二人幸せに穏やかに暮らしている。
夫婦仲はとても良い。
ゆえに楽しい日々となっている。
これからも彼と共にこの道を歩んでいきたい。
だから大切にしていたいしどんな時も支えていたいと思っている。
穏やかな日差しの中で。
未来を見据えて進みたい。
◆終わり◆




