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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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427/598

共に歩めるなら

詩のような作品です。

手を取り合って

共に歩めるなら

きっと未来は幸せなものなのだろうと

そういうものと信じていた

あなたと隣り合って行く未来には

苦しみも

悲しみも

存在しないのだろうし

もし仮に

そういったものが存在したとしても

あなたとなら乗り越えられる

そう思っていた

そう信じていた

誰かと共に歩めるなら

人は強く突き進めるもの

だから

わたしも

あなたと共にあれるならきっと

どんな苦しみも

そんな悲しみも

怖くはないのだと

恐れはしないと

そう思っていたし

きっとそうだった

それは確かなことだった


手を取り合って

共に歩めるなら

きっと未来は幸せなものなのだろうと

そういうものと信じていた


ねぇ

もしも運命が

こんな形で

二人を引き裂かなかったなら

きっと

わたしたち今も

笑い合いながら

共に歩めたのだろうか?


手を取り合って

共に歩めるなら

きっと未来は幸せなものなのだろうと

そういうものと信じていた

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