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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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二つ年上の婚約者はとても良い相手だと思っていたのですが……実は裏切っていました。~最低男からはさっさと離れるに限ります~

 婚約者イリードは私より二つ年上。

 爽やかな容姿の持ち主である彼を私は心から尊敬していたし、とても良い結婚相手だと思っていた。


 だがその認識は崩れ去ることとなる。


 ……そう、イリードの浮気が判明したのだ。


 イリードは私より二つ年下の女性ミレと浮気していた。

 彼は週に一度は彼女と会い二人でお茶をしてから深い関係になっていたのだ。


 それが判明した時、私は一気に、彼を良き相手と思えなくなった。


 そのことを父に話すと父は激怒。もう関係は終わりとする、と言って聞かなくなって。怒りの波に乗るように、父は、イリードに関係の解消――つまり婚約破棄を告げた。


 いざそのことを言われるとイリードは「ミレとはただの仕事の関係」だとか「親しいわけじゃない。仕事で一緒に何かしていることが多いからそう見えてしまったかもしれないけれど、実際にはそんなことはない。ただの知り合いでしかない」だとか言ったそうで。


 しかしそういった発言は父をさらに怒らせるだけだった。


 ――そして、婚約は破棄となった。


 私とイリードの関係は終わってしまった。

 それは非常に残念なことで。

 だがイリードとミレそれぞれから謝罪の気持ちを表すためのお金をもぎ取ることができたのは幸運だった。


 すべて父がやってくれたことだ。


 そういう意味では父はとても頼もしかったし、心から感謝している。


 その後イリードとミレは私への支払いの件で揉めたらしく、そのまま破局、二人が結ばれ幸せになる未来はなかったようだ。


 ……ま、それはそうか。


 私が傷つけられて、身勝手な二人が楽しく暮らせるなんて、そんな未来があったとしたらあまりにも理不尽だ。


 そんなことが許されるはずがない。

 なんせ彼らは罪を犯したのだから。



 ◆



 イリードとの婚約が破棄となった事件から二年半、私は、伯母の紹介で知り合った資産家の男性と結婚した。


 彼は控えめな性格の人。だがさりげない優しさを持っている。外見は地味でも、思いやりのある、とても善良な男性だ。

 だからこそ、一度は男に懲りた私でも段々心奪われたし、生涯を共にしたいと思えるまでになった。


 ちなみにイリードはというと、あれから次の相手を探し始めるも条件の良い相手はなかなか見つからなかったそうでそのうちに段々心を病んでしまったそうで――今は心の病を治すために治療を受けているのだそうだが、治療も順調ではなく、どうしようもない状態で日々をただ抜け殻のように生きているらしい。


 一方ミレはというと、ある晩酒場で呑み過ぎて支払えなくなりかなりの額の借金を背負ってしまい、その後内臓を抜かれ売り飛ばされることとなってしまったそうだ。


 最後に幸せを掴んだのは私だった。


 でもそうであるべきだと思う。

 なんせ私は一切悪行に手を染めてはいないのだから。


 破滅するべきなのは悪いことをした人たち。


 ……そういうものだろう?



◆終わり◆

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