表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

393/598

チョコレートは今日も甘いわ

詩のような作品です。

チョコレートは今日も甘いわ

そしてあなたとの記憶もそれと同じ

とても甘くて

けれども溶けてなくなってしまった

美味しくて魅力的なチョコレートほど

淡い雪のように

口の中で溶けるものでしょう?

ふわりほろりと

何の前触れもなく溶けてなくなってしまう

あなたとの日々もそれと同じで

愛おしさに舌で触れるほどに

その輪郭は曖昧になって

いつしか姿を消してしまう

さよならも言わないまま


そうねきっと

幸せとはそういうものなのでしょう

それは永遠のようで

そうよ一瞬でしかない

それがきっと

幸せというものの姿なのでしょう


グラスからこぼれるチョコレートを舐めるように

あの日々から溢れた愛を舐めとってしまえば

きっと愛しさが口の中を満たして

その時だけは幸福の中にいられるの


そうねきっと

幸せとはそういうものなのでしょう

それは永遠のようで

そうよ一瞬でしかない

それがきっと

幸せというものの姿なのでしょう


とろけるそれを

指ですくって

その先についたものに

舌で触れれば

嘘みたいに甘い匂いが

胸の内に満たしてゆく

溢れ出す愛は

その甘さに似ている


チョコレートは今日も甘いわ

そしてあなたとの記憶もそれと同じ

とても甘くて

けれども溶けてなくなってしまった

美味しくて魅力的なチョコレートほど

淡い雪のように

口の中で溶けるものでしょう?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ