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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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382/598

あなたのこと今も何度も思い出してしまう

詩のような作品です。

どうしてかしら

あなたのこと今も何度も思い出してしまう

馬鹿みたいなことね

そう思うけれど

出てくる言葉はいつも

あなたとの日々を取り戻したいという願いばかりで

わたしはいつまで

わたしはどこまで

あなたという存在に縛られていればいいの?

誰でもない誰かに尋ねたくなる

自由になりたいのになれない

苦痛からは解放されたいのに

どうしてか逃れられない

この身を縛り付ける鎖

あなたとの思い出がそれよ

もちろん

後悔はしていないけれど

もちろん

消してしまいたいわけではないけれど

でもね

もしあなたとの日々がなかったとしたら

わたしはきっと今でも

笑って

呑気に

馬鹿みたいに幸せに暮らしていたと思うの

一人でも寂しくはなかった

あなたと出会ったから

あなたと過ごしたから

あなたと生きたからこそ

今のこの痛みを

強く深く感じているのね……


どうしてかしら

あなたのこと今も何度も思い出してしまう

馬鹿みたいなことね

そう思うけれど

出てくる言葉はいつも

あなたとの日々を取り戻したいという願いばかりで

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