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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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好きと嫌いは裏表ね

詩のような作品です。

好きと嫌いは裏表ね

だからあなたはわたしを嫌いになってしまったのでしょう

そんな気がするわ

かつて好きだって言ってくれていたあなたは

もうこの世界にはいなくて

だからもう戻れないの

会うことも

喋ることも

何もかも叶わない

それが答えでただ一つの現実なの


好きと嫌いは裏表で

だからあなたはわたしを切り捨てたのでしょう

さよならと告げるあなたは

わたしが知らない顔をしていた

そうねきっとわたしだけが

あなたのことをよく知っていると思い込んでいた

婚約者だから

好き同士だから

そうだと思っていたけれど

結局それはわたしの勝手な想像の領域でしかなくて

あなたのことをわたしは理解していなかった

本当の意味では

そうなのね

あなたのすべての顔を知っていたのはわたしではなかった

悲しいことだけれど

それが答えでただ一つの現実なの


今はとても悲しくて虚しい気持ちよ

内臓の中身をすべて吐き出してしまいそうなほどに

気持ち悪さがここにあって

どうしてかしら

きっと尋ねても無意味だけれど

あなたがいない世界に生きているせいかしら

なぜかあらゆるものに

違和感を抱えているの

今日を当たり前のように歩んでいても

これまでとは色が違うから

どうしてか分からないけれど

違和感ばかりが溢れ出すの


好きと嫌いは裏表ね

だからあなたはわたしを嫌いになってしまったのでしょう


わたしはあなたのことが好きよ

そう今でも

だってあの頃と何も変わっていないのだもの


好きと嫌いは裏表ね

だからあなたはわたしを嫌いになってしまったのでしょう


分かっているわ


もう理解している……


それが答えでただ一つの現実

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