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いつも泣いていたね
詩のような作品です。
いつも泣いていたね
よく慰めていた帰り道
悲しいことがあった日も
嬉しいことがあった日も
泣いていたよね
きみはずっとそうだった
だからぼくはきみに恋をして
だからぼくはきみを好きになって
それで
支えたいって思ったんだ
腕を伸ばして
手を握って
そうやって一緒に歩んでいきたいって
馬鹿みたいな夢だけど
馬鹿みたいな夢をみたんだ
きっとそのことを語ったら
誰もが馬鹿げてるって言うだろう
友達だって呆れて笑うんだろうなって
思うけど……
いつも泣いていたね
よく慰めていた帰り道
特別な時間だった
きみと二人
隣り合って歩ける時というのは
あまりにも愛おしくて
だから言葉が上手く出ない日もあったけれど
それでも力になりたくて
きみを想ってるから
きみを愛してるから
だからさ……
もしきみが婚約破棄されて
またあの頃みたいに泣いていたら
その手をそっと握って
言ってもいいかな?




