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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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河原で近所の子どもたちのために焼きそばを焼いていたところ、婚約者に見つかってしまい……まさかの展開に。

 河原で近所の子どもたちのために焼きそばを焼いていたところ、婚約者に見つかってしまい。


「なんてことをしているんだ! 令嬢が! ……はぁ、もういい。お前なんかとは結婚しない!」


 激怒されてしまって。


「一体何を」


 さらに。


「婚約は破棄とするッ!!」

「ええっ……」


 そんな宣言までされてしまった。


「焼きそばを焼いている女はだらしないと決まっているんだ!」

「えええ……」


 あまりにも唐突な婚約破棄。

 すぐには理解が追いつかず。

 ただ、取り敢えずその日は、焼いた焼きそばを子どもたちと仲良く食べた。


 翌日、私たちの婚約が破棄になったという情報が世に出回る。


 すると大金持ちの男性から結婚の希望が届いた。


 何でも彼は焼きそばが好きだそうで。

 話を聞いて一緒に生きてゆきたいと思ってくれたそうだ。


 そうしてまた新しい関係性が始まってゆく。



 ◆



 あれから数年。


 私はあの時結婚希望を出してくれた大金持ちの男性と結婚し素敵な焼きそばライフを楽しんでいる。


 彼は、焼きそばを焼いている女はだらしないと決まっている、なんて滅茶苦茶なことは言わない。お互いに好きなものを尊重し合って生きてゆける良い関係を築けている。理解し合うことの大切さを彼と出会って学んだ。


 ちなみに元婚約者の彼はというと、三ヶ月前に死亡した。


 彼は街を歩いていたところ焼きそば屋の前で不良五人組に絡まれ、金目の物を奪われたうえ殴る蹴るの暴行を加えられ、そのまま数時間放置されたために亡くなったそうだ。



◆終わり◆

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