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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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三つ年上の婚約者が浮気しましたので、罰として蝋燭に変えて燃やしきってしまいます。

 三つ年上の婚約者が浮気した。


 しかもそれが判明すると彼は「お前が魅力的じゃないからだろ? 仕方なく浮気したんだよ俺は。本当はしたくなかった。けどお前が女として終わってるからさ。渋々他の女と仲良くするしかなかったんだ。だからこの浮気は俺のせいじゃない。お前のせいだ」なんて言ってきた。


 だから魔法を使うことにした。


 ――対象者の生命を蝋燭に変えて燃やしきってしまう魔法。


 それは私が得意としているものだ。


「や、やめろおおおおおおお!!」


 彼が察した時にはもう既に遅かった。


 その姿は一本の蝋燭へと変わっていた。


「助けてええええええええ!!」


 あとは燃やしてしまうだけ。

 そうすれば彼の命もまた終わりを迎える。


「いやあああああああ!!」


 ……さようなら、永遠に。



 ◆



 あれから十年。

 私は今、蝋燭店を営んでいる。


 最初こそ客が少なくて困ったこともあったが、今ではすっかり人気店となり、常連客も少なくはない。


 いつも来店してくれる人たちには感謝しかない。


 ありがとう。

 そう伝えたい。


 純粋な、感謝を。



◆終わり◆

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