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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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愛を語り、歌いたい

詩のような作品です。

愛を語り、歌いたい


馬鹿げたことかしら?

そんなのは

くだらない子どもが話す夢物語

愛なんて形のないものね

だから語ることさえも難しい

それでも話したくなってしまう

それでも聞いてほしく思ってしまうのは

どうしてかしら?

人間の不思議なところなのかな

そういうところが

恋も愛も夢も

きっと叶うはずがないって分かっているのに

馬鹿みたいなことだと

理解しているはずなのに

それでも何度も話してしまうの

いいえ

話したくなってしまう

伝えたくなってしまうの


愛を語り、歌いたい


シンプルなストーリーでも

なかなか表現できないものね

縁という糸と糸が

指先で絡み合うような愛だから

言葉にはできないまま

また明日を迎えても

きっといつかは言葉にして紡いでみたい

旋律に乗せてでも

それでも構わないから


愛を語り、歌いたい


馬鹿げていると言われたとしても……


愛を語り、歌いたい

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