表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

348/598

失礼過ぎる婚約者に天罰を! ~罰を受けていただきます~

 会うたびに「お前って可愛くないよな」とか「もっとお上品かつ魅惑的な女がよかったわ」などと失礼な言葉ばかり浴びせてきていた婚約者ロイーズネスが裏で他の女とたびたび会っていてしかもそのたびに深い関係にまで進展していたことが発覚した。


 最初はそこまで愚かなことをするだろうかと思ったけれど。


 でもその話が真実であるということはすぐに確定した――というのも、彼が女と一緒にそういうところに行っている写真などの証拠が大量に集まったのである。


 そんな人と共に生きてゆくつもりはない。


 だから私は婚約を破棄すると決めた。

 そして彼にそのことを文書で伝える。


 なぜ文書か?


 簡単なことだ。

 もう二度と彼には会いたくないから、ただそれだけ。


 だがやられっぱなしというのも不愉快ではある。ということで私は非現実的ではあるが術に頼ることにした。同性の親友で呪術師をしている人がいたためその人に頼んでロイーズネスに罰を与える術をかけてもらった。


 ――結果、ロイーズネスは内臓の機能停止により亡くなった。


 術は思った以上の効果だった。


 だがこれでもう彼は酷いことはできない。


 ある意味罪を償ったと言えるのかもしれない……。


 とにかく、彼との関わりはこれでおしまい。


 もう彼に興味はない。

 これ以上何かやってやりたいということもない。


 私は未来へと進む。



 ◆



 あれから数年。

 そこそこ良い家の出の青年と結婚した私は今日々をとても楽しく暮らしている。


 もう今ではロイーズネスのことを思い出すことも滅多にない。


 だって今はとても幸せなんだもの。

 それなのに過去の嬉しくなかったことを思い出す必要なんてないはず。


 私は未来だけを見つめて生きてゆく。


 それでいい。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ