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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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この手を伸ばしても

詩のような作品です。

この手を伸ばしても

あなたには届かない

そしてあの夜空にも

きっと届かないのね


分かってはいたはずだった


そう 最初から


そう 初めから


触れることができるなら

抱き締められるなら

きっと心はもっと簡単な仕組みで

歌ったり踊ったり笑ったりできるのだろう


ああ どうして


ああ なぜかな


好きって言えたなら

愛してるって言えたなら

きっと心はもっと単純な仕組みで

泣いたり怒ったり

それでもまたいつか笑えるのだろう


この手を伸ばしても

あなたには届かない

そしてあの夜空にも

きっと届かないのね


それは呆れるくらい簡単な真実なのに


ああ どうして


理解できないのだろう


ああ どうして


理解したくないのだろう

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