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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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ねぇまた恋をさせて

詩のような作品です。

もうきっと叶わない願い

口の中で繰り返しても

きっと無駄なのでしょう

分かってはいるの


それでも期待してしまうのは

心があるせいね

そんなことに意味なんてないと

分かってはいても

期待することをやめるのは難しくて


ねぇまた恋をさせて


春夏秋冬

季節は流れて

悲しみの川を越えて

もうすぐ来る春に

旋律を歌わせて

そうよ

新しい恋という旋律

何度でも

ただ歌わせてほしい

軽やかに

儚げに

そしてただ愛おしく


もうきっと届かない祈り

胸の内で繰り返しても

きっと無駄なのでしょう

分かってはいるの


それでも希望抱いてしまうのは

人であるせいね

そんなことに意味なんてないと

分かってはいても

それでもまた希望を見つめてしまう


ねぇまた恋をさせて


朝から晩まで

夢をみたくて

甘い夢を求めて

ただ手を伸ばす

その先にあるものに価値なんてないと

分かっているはずなのに

それでも

諦められないまま

今日を越えて

明日も越えて

そうやって生きてゆくのでしょう

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