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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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春の訪れ

詩のような作品です。

あなたと共にあったあの頃は

些細なことにでも幸せを感じて

たくさん笑い

たくさん歌い

人生の春の訪れを感じるほどだったのに

あなたと離れることになり

気づけばわたしの心には冬

木々の葉さえも色を失う

そんな季節のような色が胸を満たし

もう何もかも終わったのだと

そう感じるほどに

嬉しいことも楽しいことも失って

それからはただ息をするだけ

それからはただ心臓が動くだけ

そうやってわたしは

今日まで生きてきた

あなたと共にあれた頃の

賑やかさと温かさは

もう失われてしまったけれど


あなたと共にあったあの頃は

些細なことにでも幸せを感じて

たくさん笑い

たくさん歌い

人生の春の訪れを感じるほどだったのに


それでもなお

春の訪れを待ち続ける


それでもなお

春の訪れを待ち続けている


そうやって生きてきた道の先で

いつの日か花は咲く


もうすぐやって来る


春の訪れ

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