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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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貴方を愛していた。〜今は辛くとも、折れずに生きてゆくしか道はないのです〜

 貴方を愛していた。


 婚約していたから。

 だから。

 いつか死に至るその日まで、共にあれると、共に生きられると信じて疑わなかった。


 手を取り合ったあの日から、私はずっと、貴方を想い貴方との希望ある未来を信じていたのだ。


 だから幸せになれると信じきっていた……のに、それなのに、貴方は平然と私を切り捨てた。


 それで今はただただ悲しく辛い。


 息をすることさえも苦痛。

 胸の奥がひりひりするようで。


 ……でも、きっと、今は耐えているしかないのだろう。


 どんな痛みも苦しみも。

 いつの日かは薄れてゆくはず。


 だから折れずに生きよう。


 それが希望を生み出してくれるはず――そう、いつかは、きっと。



 ◆



 あれから六年ほどが経った。


 あの悲しみを越えて、昨年、私は大企業の社長の息子である青年と結婚。

 今は何の苦労もなく生活している。

 夫からも常に愛され大事にされていて、とても幸せだと強く感じているところだ。


 折れずに生きてきたからこその今日。

 生きてきて良かったと心の底から思える。


 ちなみに元婚約者の彼はというと、あの後悪友の影響でギャンブルにはまり借金まみれになってしまいその命の終焉をもって償ったそうだ。



◆終わり◆

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