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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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お前などくだらない女だ、俺には必要ない。そんなことを言われ捨てられた女でしたが、その翌日……?

 お前などくだらない女だ、俺には必要ない。

 婚約者であったアルペンからそんなことを言われ突如婚約破棄されたのだが……。


「貴女こそが、聖女さまです!」


 婚約破棄の翌日、私には特別な力が宿っているということが判明し。


「わああ! 聖女さま! どうか我が国をお導きください!」

「あんな男と結婚なさらなくて良かった!」

「どうかこれからも、我が国、我々民も、共に在ってくださいませ!」


 それによって私の人生は大きく変わることとなる。


 そこそこ良い家柄の娘ーーと言ってもあくまで平凡な年頃の娘であった私ナナエ・エンジェーリクだったがーーこの件によって私は聖女ナナエへと変貌することとなった。


 そして皆から称賛され生きてゆくこととなる。


 さらに。


「聖女ナナエ、貴女と共にこの国を護ってゆきたいのです」


 王子よりプロポーズまでされて。


「「「お二方、ご結婚おめでとうございますー!!」」」


 流れのままに王子と結婚。

 驚くべき早さで人生は偉大かつ煌びやかなものへと変わってゆく。



 ◆



 夫となった王子は結婚後数年が経った今も私を大事にしてくれている。


 彼はとても紳士的だ。

 そしてどんな時でもパートナーに寄り添うという優しさを持っている。


 彼に出会えて良かった。

 心からそう思う。


 奇跡的に聖女になれたことにも、優しい彼に出会えたことにも、深く感謝の気持ちを持っている。


 ちなみにアルペンはというと、私と王子の結婚がニュースになった直後城にまでやって来て私に関する偽りの悪評を数時間にわたり叫び続けたために拘束された。で、取り調べを受けたようだが、その中で何度も私と王子を殺すというような言葉を発したらしくて。それによって大いに問題ありとされ、処刑された。



◆終わり◆

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