223/598
愛おしい記憶を辿れば
詩のような作品です。
月を見上げる時
貴方のことをいつも思い出す
愛おしい記憶を辿れば
溢れ出すのは貴方との日々
きっと楽しいことばかりではなかった
けれど幸福も確かにあって
だから乗り越えてゆけた
決して心折れることなどなく
どこまでも真っ直ぐな
戦乙女のような強い眼差しで
明日を見据えていられた
時に苦しみがあったとしても
それでもなお幸福へと突き進む力があった
貴方さえ傍にいてくれたなら
今でもきっとあの頃のように強くあれたはず
現実は非情にも
私から貴方という核を引き抜いたけれど……
今夜は良い月
まんまるなものがぽかりと浮かぶ
黒いあの空に
そうやって人々を見下ろし見守っている
月を見上げる時
貴方のことをいつも思い出す
愛おしい記憶を辿れば
溢れ出すのは貴方との日々




