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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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突然婚約破棄されましたが、動じませんよ。~さようなら愚かな婚約者~

「悪いね、ナリニーシア。君とはもうこれ以上関わらないよ。よって、婚約は破棄とする! ……オーケイ? そういうことだから。役立たず女は僕には必要ないんだ」


 婚約者ロージーニアがそんなことを言ってきたのはある春の日であった。


「いきなり何を?」

「婚約破棄する、って言ってるんだよ」

「……本気?」

「もってぃろぅおおぉぉぉん!!」


 ふざけた顔で返してきたロージーニアを見ていたら彼のことが大嫌いになって。


「分かったわ。じゃあ、さようなら」


 私は婚約破棄を受け入れることにした。


 こんな彼とはもう一緒にいたくない。

 ただ素直にそう思ったから。


 こうして、私たち二人は別れることとなったのだが……。


「ロージーニアくん、亡くなったそうよ」

「え!! うそ!? そうなの!?」


 翌日母から衝撃的な報告を受けて、目玉が飛び出すかと思った。


 焦った……。

 もうとにかく焦った……。


 あんな偉そうなことを言って私を切り捨てた彼は、その日の晩に急死したのだった。


 何が起きたんだ……。

 意味が分からない……。


 とはいえ、私にはもう何の関係もないことだ。


 だからどうでもいい。



 ◆



 あれから数年。

 また春が来た。


「おはようナリー」

「今日もいい笑顔ね、タトツ」


 私は今、夫である男性タトツと、幸せに暮らしている。


◆終わり◆

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