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申し訳ありませんが、可哀想だなんて……思えるはずもないのです。
かつて私には婚約者がいた。
その名前はローデン。
彼は外見こそ整った人物であった、が、婚約者である私にことあるごとに嫌みを言ってくるような人で。
そんな彼はある時急に婚約破棄してきた、のだが……そんな彼は、婚約破棄宣言後間もなく内臓を抜かれて亡くなってしまった。
というのも、母親が違法な組織と関わりを持っていたそうなのだ。
それによって彼は事件に巻き込まれた。
ある意味それは不運な出来事。
ローデン自身が招いたことではない、それゆえ、もしかしたら本来は多少気の毒な部分もあるのかもしれない。
が、私からすれば、ざまぁとしか思えない。
理不尽に私を虐めてきていた人。
身勝手に婚約破棄してきた人。
そんな人を可哀想だなんて……思えるはずもない。
天罰が下ったのだ。
そうとしか思わない。
◆終わり◆




