211/598
ロマンスは束の間の夢
詩のような作品です。
貴方を愛したこと
貴方が愛してくれたこと
きっと忘れないわ
嘘みたいに短い時間でしかなかったけれど
それでも
あの日々は
確かに存在していたのだから
ロマンスは束の間の夢
あれは何だったのかしら?
そんな疑問抱えて
これから先もずっと歩いてゆくのでしょう
あれは幻だったのかしら?
もはや問うこともできない
それでも明日は当たり前のように訪れるのでしょう
私は貴方を愛した
貴方も私を愛した
それだけは事実よね?
だって私たち二人
見つめ合って過ごした
あの夜は確かに存在している
ロマンスは束の間の夢
あれは何だったのかしら?
そんな疑問抱えて
これから先もずっと歩いてゆくのでしょう
けれどもそれもまた運命と
静かに受け入れているから
たとえ傷つくことになろうとも
決して心折れたりはしない
あの幸福な夜を忘れない
もう貴方はいないけれど……
ロマンスは束の間の夢




