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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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傘をさして

詩のような作品です。

傘をさすたびに

あなたのことを思い出す

そうよ

それはあなたと歩んだ日々の記憶

あの頃のわたしは

確かにあなたを愛していた


懐かしいことね

遠い過去だから

もう遥か彼方にあるような記憶

手を伸ばしても届かない

分かってはいるの

あの日々も

あの時間も

もう二度と戻らないものなのだと


それでも……


わたしはあなたを愛している

それは変わらない

きっといつまでも

変わらないままで時が過ぎて

何度も夢をみるのでしょう


きっときっと……


傘をさして


夢をみたいから


傘をさして


あの頃のように笑いたいから

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