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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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177/598

婚約破棄されたとしても

詩のような作品です。

婚約破棄されたとしても

私は貴方への想いを消すことはしない

いいえ

できないのよそんなこと

これまで抱いてきたものを

貴方の都合にあわせてぽいと捨ててしまうなんて

そんなことできるはずがないでしょう

もしも貴方が頼んできても

お断りするつもり

だから貴方が何も言わないのなら

なおさら

この想いは抱き締めているままで生きてゆくの

貴方に手は出さないし

貴方の周りにも迷惑はかけない

それで十分でしょう

貴方は貴方の望むままに生きてゆけるのだから

それでいいじゃない

私の心の奥までなんて

貴方には決められないし

貴方には支配できない

人の心とはそういうものなのよ

悪いのは裏切った貴方


婚約破棄されたとしても

私は貴方への想いを消すことはしない

だってそれは

貴方の身勝手な行いを

なかったこととすることでもあるのだから

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