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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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132/598

婚約破棄された後の

詩のような作品です。

今まさに告げられたばかりよ

婚約を破棄すると

信じられない思いで貴方を見つめていたら

貴方はそのまま去っていってしまった


何なの? これは


今もまだよく分からないまま

ぼんやりしてしまっているの

理解が追い付かないのよ

だから

泣くことも嘆くこともできず

ただ

こうしてぼんやりと

立ち尽くすことしかできないの


絶望?

悲しみ?


いいえこれは……


婚約破棄された後の


よく分からない感じ


今まさに聞かされたばかりよ

婚約は破棄すると

嘘かとも思ったけれどそうではないみたい

でも貴方はそそくさと去っていってしまった


どうして? 置いていくの


私一人をこんなところに残して

詳しい説明もないのね

貴方は以外と心ない人だったのね

今になって気がついたわ


人の心は面白いものね

貴方を愛していた頃は

貴方を良い人と信じていた

だから

こんな未来も

こんな恐ろしい展開も

想像なんてしなかったのよ

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