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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 4 (2024.1~12)  作者: 四季


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婚約破棄され落ち込んでしまっています。湧いてくるのは後悔ばかりです。

 婚約破棄された。


 今はただ悲しくて、でも、まだ理解しきれていないからか涙はそれほど溢れてはこない。


 彼のことを愛していた。ずっと。出会った頃からずっと。そして、暫しの片想い期間を経て、私たちは互いを見つめるようになったのだ。その先にあったのが婚約。私たちは同じ想いで息をして見つめ合い言葉を交わしていた。それは確かなことだったのだ。


 ――でも彼の目に映るのは私ではなくなってしまった。


 いつからだろう。

 彼は私ではない女性を想うようになっていったのだ。


 そうしてついに告げられることとなった、婚約破棄。


 私は彼に捨てられた。


 もう要らない。

 そう言われたも同然だ。


 どうしてこんなことになってしまったのだろう? ――そんなことばかりが今も脳内を巡っている。


 止めようとしても、考えても無駄だと分かっていても、それでも私はその思考を停止させることができない。


 ……きっとこれは止められないのね。


 諦めるしかないのだろう。

 たとえそれによって己が苦しむとしても。


 今はもう仕方がない。


 いつの日か、前を向ける時まで。


 ただ息をしよう。

 ただ生きていこう。


 ただ、何でもない日を繰り返して。



◆終わり◆

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