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戴冠 ─蝶々姫第二章─  作者: 薄氷恋


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14/19

14.フィローリの花嫁【大幅改稿済】

【重要】2023/02/18 作者都合で大幅改稿致しました。

 ラゼリードは開かれた窓辺に椅子を置いて、想い人から渡された「カティの栽培方法とその他注意事項」の本を読みながら時たま窓の外を見ていた。

 夫であるフィローリの繊細な筆致の手書きの本は面白い上に、読んでいて飽きない。

 何度も読み返した本なのにまた読みたくなって頁を捲ってしまう。

 気付けばカティにすっかり詳しくなってしまっている。

 時折、幼い頃吸った甘い毒煙の夢を見て苦しむのに、フィローリとシャロアンスが護り育てた自国の主力輸出品だという事が誇らしくなる程、今のラゼリードはカティの花が好きになっていた。


「いつかわたくしも、フィローリと一緒にカティの群生する山で作業する日が来るかも知れないのね……」


フィローリと国の為になるならなんでもしたい。今はそれだけが願い。

ラゼリードは左手の指輪をうっとりと見つめた。フィローリの瞳を思わせる緑。


「フィローリはまだかしら」


 そんな風に浮かれているラゼリードを少し離れた場所からハルモニアは不安そうに見ていた。

 気付け、ラゼリード。フィローリの寿命は残り少ない。

 お前は「自分の幸せ」に酔っているんだ。

 もっとフィローリをよく見ていないと手痛いしっぺ返しが来る……!


「あ!」


 ラゼリードが風の流れを読んだのか、嬉しそうに外庭に目を向けた。

 ハルモニアも窓辺に近寄る。

 風が強く吹いて、外庭にフィローリが降り立つ。

 彼はラゼリードの居る塔へ向かって片手を上げると……そのまま風に吹かれた木の棒のように


 地面に倒れた。


 翻る筈の長い長い襟足の髪はバッサリと切られて存在していなかった。

落ち葉が髪の代わりに風に吹かれて転がっていった。


『フィローリ!!』


 血相を変えて叫んだのはハルモニアの方だった。

 ラゼリードには最初何が起きたのか分からなかったのだ。

 ただ、バサリと手から本が落ちた音だけが彼女を支配した。

それほど音もなくフィローリは倒れたのだ。


「フィローリ……? フィローリ!!?」 


 何が起きたのか理解した彼女は、城中に響く様な悲鳴を上げると扉へと走る。開かない。

そうだった、自分は幽閉されていたのだ。

それに気付いた途端、彼女は再び窓辺へと走りながら躊躇せずにドレスをたくし上げると、開かれた窓辺からさっと飛び降りた。


『ラゼリード!!危ない!!』


 焦ったハルモニアが火の道を使おうと間髪入れずに飛び降りるが、ラゼリードとハルモニアの周りは柔らかな風が吹き上がり、ゆっくりと二人を包み、地面へといざなう。


 これがラゼリードが最初に使った風魔法だった。


 どれだけの者がふわりと舞い降りる妖精の女王の様なラゼリードを目撃して目を疑っただろうか。

 そしてどれだけの者が地面に降り立ったラゼリードが駆けた先に倒れ伏すフィローリを見て悲鳴を上げただろうか。


「フィローリ!? フィローリ、しっかりして!!!! 何があったの?」


 意識の無い夫の頭をかき抱いてラゼリードは色違いの瞳からボロボロと涙を流す。

 フィローリは全身見渡しても何処にも怪我を負っていなかったし、肩代わりの縛りを受けた訳でもなかったからだ。


 すぐに衛兵や侍医や、侍女や庭師までが集まってきてその場は大騒ぎになった。

 なんとか皆でフィローリを彼の自室に運び、ラゼリード(と、ハルモニア)が付き添った。


 フィローリの部屋にはセオドラも訪れた。


「ラゼリード、フィローリの容態はどうだ?」


 ラゼリードは椅子から立ち上がり、父王の胸に縋る。


「お父様! フィローリが目を覚まさないの! なにがあったのかわたくしにはわからないの! シャロを! シャロアンスを呼ばないと!」


 セオドラは絞り出す様な声でラゼリードに告げた。


「──寿命だよ……。フィローリには寿命が来たのだ。彼がルクラァンに1日の里帰りをしたのも、遙か昔に離れた故郷を一目見る為だった。シャロアンスにも会っておる」


「じゅみょう……?」


 ラゼリードは鸚鵡返しに呟いた。


「この春にフィローリの守護在位400年記念祭が行われたのは覚えているだろう? 彼は42歳でカテュリアに来てから国を民を護ってくれた。精霊は500年程生きるという。少し早いが……そういう事だ」


 ラゼリードが父の服から手を離し、かたん、と力無く椅子に座った。

 まるで壊れた人形の様な姿だった。

 表情は絶望しきっていて、誰が見てもラゼリードの精神が危ういと分かった。

 一時的に正気を手放したラゼリードに、寝台の上、青白い顔で眠るフィローリ。

 彼らは大丈夫だろうか?

 ハルモニアはそれだけが今の悩み事だった。

 いつの間にか現在のルクラァンへ戻るという大前提を一時的にだが忘れる程、彼は二人に心を割いていた。

 本当はハルモニアだって知っていたのだ。最初に「ラゼリード」と会った日に夫の名前を聞いて、それは死者だ、と断じたのだ。

 ここは過去。決して覆せない。

 けれど、彼ら二人の蜜月がもう少し長くてもいいじゃないかと。

 いつしかハルモニアは思ってしまっていたのだ。


◆◆◆


 翌日、シャロアンスがカテュリアのフィローリの部屋にやって来た。

 彼の長かった髪もさっぱりと短く切られていた。目の下にはクマが出来ている。

 ラゼリードはのろのろと顔を上げる。視線が定まっていない。


「……だぁれ?」


 いつもならゆっくりと傾げられる愛らしかった仕草はいまや、人形がかくっと頭を投げ出したように見えて、ハルモニアは背筋を凍らせた。


「酷いな、姫様。俺だよ、シャロアンス」


「シャロ……? シャロの髪はもっと長いわ」


 子供のように覚束ない口調のラゼリードを見たシャロアンスは瞬時に状況を判断し、敢えて「彼」の名を出す。


「フィローリに切ってもらったんだ」


 ピクリ、とラゼリードが反応した。それは人形のお姫様が命を得て本物の人間になるかのよう。

 ラゼリードに生気が戻る。


「あ、あ、あ……」


 彼女の瞳に涙が膜を張るが、すぐにそれは堰を切って溢れ出す。


「フィローリが、フィローリが!」


 大粒の涙を惜しみなく流しながら、彼女はシャロアンスの白衣の胸元を命綱のようにくしゃりと掴んだ。シャロアンス(と、ハルモニア)はホッと一息吐く。

 良かった、まだラゼリードは心が死んでいない。


「落ちついて。焼け石に水だけど、魔力を補充すれば少しは長らえられるかも知れない。その方法を教えに来た。それから、他の魔法も指南するよ。万が一という時に使うやつね」

 

 万が一。何のために使う魔法なのか。眠り続けるフィローリを除いた全員がまだ使わずに居られたら、と思った事だろう。

 ラゼリードは意味に気づいたのかいやいやと被りを振りながら子供のように顔を歪めて泣いた。

 

「助けて、フィローリを助けて! わたくしの魔力が使えるならいくらでも使って! お願いよ、シャロ……!!」


 皴のついた白衣からラゼリードの指をそっと剥がしたシャロアンスは、彼女の手を両手で包んだ。


「その言葉に嘘は無いね? よし、始めよう」


 ラゼリードがこくりと頷く。もう人形のように壊れてはいなかった。


◆◆◆


 そうしてフィローリの延命が始まった。


 シャロアンスは「癒しの魔法の基本だよ」と言いながら容易く魔力の塊を作ってみせる。

 だが、ラゼリードは最初は魔力の塊すら作る事が出来なかった。


 ハルモニアは首を傾げる。

 あんなに見事に彼女はハルモニアまで無意識に連れて浮遊魔法を駆使して見せたのに、この落差はなんだ?

 属性の違うハルモニアですら判るほどに、ラゼリードの持つ魔力量と使役出来る魔法の威力に差がありすぎて、まるで半精霊以下。出来損ないだ。

 暫く考えた挙句、あれは火事場の馬鹿力だったかとハルモニアは一人納得する。

 その間もラゼリードの修行は続いた。

 シャロアンスは出来た魔力の塊をフィローリに次々と与えていく。

 ラゼリードは歯を食いしばってシャロアンスの指導の元、1日練習して、ようやく出来たそれをフィローリの口元に当てた。

 すると、ラゼリードの魔力の塊は呼吸と共にフィローリの体に吸い込まれ、彼は二日ぶりに伏せたままだった瞼を震わせ、ゆっくりと目を開ける。


「…う…ん……」


 金色の扇の様な睫毛の下から現れた新緑の視線はしばし中空を彷徨ってから寝台の傍の妻のほかに親友「二人」を認めると、ほんの少し唇を持ち上げて笑った。


「フィローリ!」


 ラゼリードが歓声を上げ、愛おしそうにフィローリの頬を撫でる。


「僕は……そうか、『風の道』で帰って……それ、か、ら」


 だが、一言、二言、言葉を交わすとすぐにフィローリは眠ってしまった。

 再び閉ざされた瞳にラゼリードが悲嘆の声を上げる。


「諦めるな、姫様! 俺の魔力じゃ反応しなかったフィローリが一発で目を覚ましたんだ。姫様の魔力はフィローリにとって相性抜群なんだから!」


「分かってる……! まだくじけてなるものですか!」


 シャロアンスの喝に、ラゼリードは滲みかけた涙を指で乱暴に拭う。

 それはハルモニアには懐かしいエイオンの仕草に見えた。


『大時計台で言い合いをした時みたいだ』


 ハルモニアはぽつりと呟くと、魔力の塊を作ってこっそりとフィローリに与えてみた。

 すると、火の元素は冷えかかっているフィローリの体に吸い込まれ、彼の体を温め始めるではないか!


『よし! 俺も加勢するぞ! ラゼリード! シャロアンス!』


 彼はなんだか物凄く嬉しくなってしまい、大声で枕元の二人に向かって聞こえないのを承知で叫ぶ。

ラゼリードもシャロアンスもハルモニアも、眠るフィローリに魔力を注ぎ込み続けた。



◆◆◆



 7日目の朝、シャロアンスがソファで仮眠している間にフィローリは目を覚ました。

 夢でも見ていたのか、ぼんやりした眼は幾度か瞬きを繰り返したのちに枕元のラゼリードに視線を遣る。そして、彼女の傍らのハルモニアにも視線を向けた。


「フィローリ……」  


 ラゼリードはフィローリの手を握ろうとしたが、もう彼の手は透き通っていて触れなかった。

 彼女は愕然とする。ハルモニアもその様を見て戦慄した。


「ごめんね。我が君、我が姫。僕はもうここまでみたいだ。君たちが僕の延命をしてくれたのはうっすらと覚えているんだけど、もういいんだ。……疲れただろう?」


 新緑の瞳が申し訳なさそうに彼女を見る。

 彼は酷く儚げでありながら優しく妻であるラゼリードを見つめた。


「そんな事言わないでフィローリ……」


 たった7日でひどく窶れたラゼリードが目に涙を浮かべながら呟く。

 彼女が瞬きする度に、ぽたり、と雫が落ちた。

 フィローリは首をもたげると、真剣な表情でラゼリードに語り掛ける。


「これから言う事をよく聞いて。カティの生えている山は僕の魔力が糧になっている。それにカティの花には毒の花粉がある。僕がそれから民を守っていた。僕の後を継いでカティの花を栽培し、民を護る≪守護≫になってくれないか。君しか、君しか居ないんだ……!」


 フィローリは恐ろしいほどにカッと目を見開いてラゼリードの手を握った。

 命の総てを息と共に吐き切ってしまうのではないかと思われるほど、彼の言葉は早口で。

 それ程切羽詰まった問題なのだと知らされる。

 ラゼリードは一言一句逃さず聞き取ると、一度目を伏せてから夫の眼差しに負けぬくらい強い眼差しと、凛とした声で≪誓う≫。

 

「ええ! 誓うわ、カテュリアの≪守護≫になると!」


 変わらず眠っているシャロアンスは見逃したが、ハルモニアは見逃さなかった。

 ラゼリードの身体が金色の光に包まれた瞬間を。


「ん、眩し……。フィローリ!?」


 ようやく目覚めたシャロアンスが掛けていた毛布を振り落としてフィローリの枕元に駆けて来る。

 フィローリの枕元はシャロアンスとラゼリードと、二人には見えないハルモニアでぎゅうぎゅうだった。

 フィローリは力無く腕を投げ出す。

 するりとフィローリの指は透き通り、ラゼリードの指から感触が消えた。

 それが最後の夫婦の触れ合いだった。


「ラゼリード、ありがとう。もうひとつ、いいかい? 最後のお願いだ。君はカテュリアでは初の女王として国を導いてほしい……お願いだ……」

 

 ラゼリードは無我夢中で応える。はらはら零れる涙を拭いながら。


「分かったわ! わたくしは女王としていずれ国を率います!」


 これじゃまるで呪いだとハルモニアは思ったが、フィローリの意図など察せようもない。


「ありがとうラゼリード。それから、シャロ、最後まで、ごめ、んね」


 フィローリは透けた手でラゼリードの頭を撫でるような仕草をすると、シャロアンスの方を誰よりも辛そうに見つめた。まるで心が千切れそうな痛みでも抱えているかの如く。


 シャロアンスが浮かんだ涙で顔を歪める。

 彼の青い瞳からたまらずに溢れた涙がぽたりと、眼鏡の裏を濡らした。

 魂が引き千切れるような声でシャロアンスは二人の間でだけ呼んでいた愛称を口にする。


 「フィー……!」


 泣き崩れる二人と、泣けないハルモニアの前、寝台の上のフィローリがふうっと息を吐いた。

 もう彼の目は何も見てはいなかった。


『「「フィローリ!!!」」』


 ラゼリードとシャロアンスとハルモニアの声が重なる。


「死なないで、愛してるわフィローリ!」


 ラゼリードの涙が左手の指輪に落ちる。

 ぴしり、と石にヒビが入った。


「風は、留まってしまうと、風じゃないんだ……」


 フィローリは夢でも見ている様な口調で囁くと、瞼を閉じた。


 ぶわりと、強風が吹き。


 フィローリは金色の霧になって消えてしまった。


 ラゼリードの左手の薬指の指輪も、例外ではなかった。

 フィローリが消えると同時に石は砕け、指の隙間からフィローリの金色の髪が滑り落ち、金色の霧になって消えた。


 ラゼリードとシャロアンスは固く抱き合って声を上げて泣いた。

 そんな彼らの背後に、白い衣を着た長い髪の≪フィローリ≫が立つ。

 

『フィローリ……?』


 しかし≪それ≫は現世を離れた者故に、ハルモニアにしか見えなかった。

 ≪彼≫は大きく腕を広げると、抱き合ったまま泣きじゃくるラゼリードとシャロアンスを抱きしめて──涙を零した。


 それは三人が揃う最後の姿だった。


 ハルモニアも、とうとう落涙を禁じえなかった。彼は立ったまま上を向き、片手で目を押さえる。

 涙が溢れて止まらなかった。



◆◆◆



──世界暦1848年9月20日──

 フィローリ・アーシャ、永眠す。

 セオドラ国王によりカテュリア姓が贈呈され、フィローリ・アーシャ・カテュリアとなる。

 国葬で送られる事となる彼に、ラゼリードは一つの決意する。

 

 その決意とは──


「お父様、わたくしは花嫁衣裳を着とうございます」


 虚ろな瞳で希う痩せた娘に、セオドラは否と言えなかった。

 

「お前の為の花嫁衣裳は間に合わなかったが、アーキアが儂に嫁してくれた時の花嫁衣裳が残っておる。アーキアは高いヒールを履いて着ていたが、お前なら踵の低い靴で補えるだろう。……袖を通してみるか?」


「ありがとうございます、お父様」


 丁寧に保管されていた花嫁衣装は美しかった。

 

【ハルモニア、加速するぞ】

『わかった……』



 ──十日後。

 風の守護神フィローリの国葬にて、ラゼリードは喪服の列を純白の花嫁衣裳で切り裂く。

 列席者がどよめこうが噂しようが、彼女はお構いなし。

 アーキアが遺しラゼリードが身に纏う、レース製の襟が高く袖の長い花嫁衣裳は裾とは別にトレーンを長く引き摺ったものであった。

 髪は未成人の様に長く垂らしたまま、しかし頭にはカテュリアでは既婚者の証であるティアラを戴いている。

 

 ハルモニアはあまりのラゼリードの美しさに息を吞む。


 精緻な刺繍が施されたウェディングヴェールは降ろされたまま。


 本来ならヴェールダウンと言って花嫁にヴェールを被せるのは母親の役目。

 そしてヴェールを上げるのは夫の役目。

 そのどちらをも失った彼女は自分の手でヴェールを被った。そしてそれが上がることは無い。


『これが3年前ラゼリードが言っていた「噂」だったんだな』


 ハルモニアは背後に立った延時に話しかける。


【そうだ。死んだ男の為に花嫁衣裳を着たのを言いたくないくらいには、ハルモニアはあの子に気に入られていたらしい】


『お世辞はよしてくれ。あの時の彼女は心から血を流していたから言いたくなかったんだろう』

 

 お世辞じゃないのに、と延時は呟いたがハルモニアは聞いていなかった。


 ハルモニアは悲しい花嫁姿のラゼリードに目を向ける。


 ブーケは白のカ-ネーションとシオン、アイビーで構成された小さな滝のようなものだった。

 彼女は申し訳ばかりの遺品が入った棺にブーケを捧げた。


 そのまま跪き、守りの術を展開させる。

 少しでも遺品が長持ちするように。


『延時。ブーケに入ってるあの紫の花は何だ?』


【あれはシオン。花言葉は追憶、君を忘れない、遠方にある人を思う、だ】


『随分悲しい花を選んだんだな』


【その通り。あれは彼女の恋の葬儀でもあるからな】


 ラゼリードは恋に墓標を建てられたのだろうか?

 彼女の悲しみとフィローリの安寧を想って、ハルモニアはまたほんの少しだけ泣いた。

 延時が気付かない振りをしてくれたのが有難かった。

ラゼリードのキャスケードブーケ(滝のように垂れ下がるブーケです)に使われている花と花言葉は以下の通りです。


カーネーション(白) 純粋な愛、私の愛は生きています


シオン 追憶、君を忘れない、遠方にある人を思う


アイビー 永遠の愛、友情、不滅、結婚、誠実

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― 新着の感想 ―
[一言] 国葬の場面は、ソフィアが本当に美しく映えた余計に悲しいシーンですね。 静寂と黒一色の中の真っ白な幸せの象徴ウェディングドレスに、幼さと女性らしさに悲愴感も合さったアンバランスさは、参列した…
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