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目覚めたら異世界にいました!?  作者: 紅葉
新たな仲間達
3/48

マジック

「それじゃあ、教えてくれるんだよね?マジックってなんなの?」

 森を歩きながら、遠慮無く聞いてみる。話はしてくれるんだし、聞いて損はしない。絶対。

「マジックって言うのは、マジックだよ…うーん…」

 そのマジックを知りたいから聞いてるのに、何とも答えにならない答えが返ってきた。

「えっと…つまり技、って事になるかな」

 技って事らしい。なるほどね。

「どんなマジックがあるの?」

 それも気になる。もしかしたら、特殊な属性があるかも知れない。

「そうだね…例えば、僕の持っている火炎、後は水とか氷とか風とか…あ、夢とか呪とかもあるよ」

「夢とか呪!?」

 なんか凄そうだな…

「そして、マジックの使い手をマジックユーティリティって言うんだよ」

 マジックユーティリティ…か。

 そう言えば、技って一種類なのかな?それとも、何種類かあるのかな?

「マジックってその…火炎のマジック、とかの中にも何個かあるの?」

「あるよ。例えば…」

 地味に長かったから要約すると、それぞれのマジックに大体5個位あって、火力はライター位のものから、さっきの炎みたいなものまでらしい。

「ちなみに、マジックも進化するよ」

 これも、地味に長かったから要約すると、元のマジックを5回進化させたもので、進化の為には、進化の元のマジックと、持っているエネルギーを消費するらしい。

「僕は今、レベルⅢのマジックだよ」

 5回進化すると、新しいマジックが手に入るマジックがあるらしい。それをマジックサーキットって呼ぶんだって。新しいマジックがあるのは、一部のマジックだけ、だそう。


──────────


 長々と、マジックの話を聞いていたら、いつの間にか森を抜けていた。しばらくは、小道が続いていて、そこを歩いていたんだけど…。

「…一応聞いても良い?」

「なあに?」

「…この先が家なの?」

「そうだよ。森の中から来ちゃったからね。少し遠回りになっちゃった」

 何が少し遠回りになっちゃった、だよ!ぜんっぜん建物らしいもの見えないんですけど!私もう歩けない!

「疲れた?少し、休憩する?」

「だいじょーぶ…」

足痛いし息切れてるし…もう歩きたくないよ…

「まあ、後1時間位で多分着くから」

 多分着く!これ程までに信用のない多分を私は聞いた事がない。

 そういえば。

「マジックって…どうやって使うの…?」

「これだよ」

 首元に手を掛けると、上に少し持ち上げる。すると、服の中から、炎型のペンダントが出てきた。

「これがある事で自由に使えるんだ」

「へえ…どこで貰ったの…?」

「それは僕がまだ小さかった時…」

 結構長かったから要約すると、子供の頃に家族でキャンプをしていて、キャンプファイアの火が消えた中から手に入れた物らしい。

「このペンダントは、子供の時のどこかのタイミングで、その人に適したマジックを模ったペンダントが頂けるんだ。誰かからなのかはよく知らないけど」

 みんな炎の中から貰えるのかというとそうじゃなくて、例えば、水のマジックの人は、水の中でペンダントを手に入れられるし、呪のマジックの人は、呪術中に手に入れられるらしい。神様に貰った物…って事になるのかな?

「あ、ほら、着いたよ」

 いつの間にか街の広間に出たみたい。噴水があって、周りは豪華にライトアップ。明るくてよく見えないけど。蝋燭の火も何本か立っていて綺麗だ。

「あそこが僕らの家」

 そう言って、噴水奥の縦にも横にも大きい建物を指す。

 ギルドでもなさそうだし…何だろ?

「言い忘れてたね。僕らはこの街の管理者なんだ」

 建物近くの看板を見る。

 そこにはしっかりと『管理者用特別施設』と書いてあった。

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