ようやくハツの街へ
紆余曲折あったが、移動集落の魔物の村から出たケンスケ達。今はその道中である。
「ちょっと鍛えすぎたかもな。」
好戦的な魔物と友好的な魔物と色々居るグラナディア。これがゲームを元にした世界であるとはにわかに信じられない。
「どうしたの?急にぼさっとしてさ。」
現実かどうか、悪戯してみるか。
タルトの顔を・・・掴んで引っ張る。
「いふぁい、あにふんふぉ!(痛い!何すんの!)」
仕返しとばかりに氷魔法を放とうとするも、構えた後に。
「良く考えたら常にこっちにいれるのあんたの魔力のおかげだから怪我させるの可笑しいわね。」
そう言って魔法を解除した。
もらった地図は少し古いが大体直ぐにハツの街に着くみたいだ。
そう思っていた時期も有りました。
~第一関所~
「む、貴様、魔物と一緒に居るなら此所で書類に書いてから行け。」
理由は分かりやすく言うと、過去にテイマーのモンスターによる殺害等、身の安全の責任を持つと言う書類らしい。
「名乗り忘れてしまった、俺は騎士のレンブランだ。まだ関所は有るが連絡しておく。」
ホッと一息つき、尋ねる。
「ありがとうございます。慣れないもので」
レンブランは、ステータスを見ないのかここの関所はどういう役割りなのか気になるが、次の言葉で分かった。
「なに、街の門番だけど、捨て駒だよ、お偉いさんの考えは、俺には分からん。但し、分かったのは騎士なら街の安全が一番なんだろうな、命あっての物種だがな。」
その足で第二関所までいくと、今度は女性の門番がいた。
「あれ?手続きは第一でしていたよね?なんでこっちに来たのかな?」
「すいません。初めて来たもので慣れないのでつい。」
女性の門番は考える振りをして、閃いたのか話す
「宿が決まって成さそうだからオススメに案内したげる。」
「え、不味くないですか。だって門番が門を・・・むぐっ。」
言い切る前に止められた。
しかも、かなり痛い。
「あ、暴行してしまったな。これは詰所行かないとな~」
わざとらしいが無理やりながら案内は本当みたいだ。
そして小一時間。
「冒険者ギルド前の宿は、安いけど質はさっぱり。だから、四軒またいだ、ここ、イシスの恵みがいいよ。」
「何から何までありがとうございます、ついでにギルド迄教えて頂いて。」
すでに歩いている門番の女性は、ライシャといって、ジョブは、ロイヤルキーパーと言うらしい。
この街のトップ3の一人だと言っていた。
街についたが、驚きで今日はなにもしたく無くなった。その為、宿に行って手続きしたが話を聞き流してしまった。もちろん宿の部屋には入れたが多分タルトが覚えてるだろう。




