外伝:黄金のモンスター達
ケンスケ達一行は、一度渡し人ちゃんの神殿(転送ゲート)に戻っている。
「こっちでしか、銅貨とか引き出しできないんだよなぁ。」
そう呟いて手を振り、冒険者ギルドに向かうと、何時もの受付の隣に前は居なかった別の受付がいた。
「いらっしゃい、子羊達。限定クエストカウンターだよ。」
ケンスケ達は首をかしげると、その受付嬢は、気にせず説明を始めた。
「時期とか特定の期間のみ出てくる特別なモンスター達ね。時期にあった特徴を持っててその分報酬は魅力出てくると思う。」
分かりやすく説明ありがとうと思ったし、受けて見ようと思ったケンスケ達は、その受付嬢にこう言った。
「今は、何か有りますか?」
受付嬢は待ってましたとばかりに書類を出す。
特別依頼:黄金の魔物・初心者向け
依頼人:謎の女性
説明:黄金の魔物が少しの間出たみたいだね。
初心者の内は出費かさむよね。少し倒してくれないかな。
報酬:銀貨40枚から
参加費:銅貨5枚
イベントモンスターの討伐5体
「依頼人と会う必要無さそう。ってか分かるな。受けよう!」
受付嬢はそう言われて口元が緩んだ。渡し人ちゃんの同族だが、正体に詮索しなかった事に。
「ギルドカードをお出し下さい。」
カードを提出して水晶に近付け、すぐ返した。
その後直ぐ、街の門番に顔パスして、ご武運をと言う声が響くと、すぐに前は居なかったモンスターを見つけた。
ゴールドビー
LV2
能力不明・勧誘不可
武器を出すも、回避が高く、出鱈目な動きなのに当たらない事が続いた。だが偶々当たった一撃でゴールドビーは倒れ、少し後に黄金の石が体表を僅かに割き、現れた。
「なるほど。体力は非常に低いな。」
それから、5体のゴールドビーを倒してギルドに戻ると、同じ受付嬢が変わらずに限定クエスト受付に居た。
「達成の報告ですか?それとも他見ます?」
少し疲れたケンスケは
「報告だけでお願いします。」
カードを提出して受付嬢は、水晶に近付けた後に
銀貨の入った金庫を開けるとしっかりと数えた後にカウンターへと戻り、こう続けた。
「期間中は繰り返し受けられます。また頼みますね。」
銀貨の入った袋を渡すと手を振り仕事へと戻って行った。




