プロローグ
お久しぶりです。海軍士官です。活動報告にも書きましたが普段は海軍士官の名前で活動しておりますが、ジャンルや書き方が異なるので別ペンネームで発表させていただきます。予めご了承ください。
異世界鉄道株式会社・伏原駅発、異世界行きの普通列車!?・マギクラフト・マイスターなど生産系ファンタジー、鉄道からみのファンタジー作品に大いに刺激を受けたので私も同じジャンルで書いてみることにしました。なお、作者初めてのフファンタジー作品かつ、出戻り組ゆえにあまりうまくないですがどうぞよろしくお願いします。
※本作はオリジナルです。影響は受けておりますが設定はあくまで自分で考えております。先に言っておきますがパクリだなんだという誹謗・中傷などなさらないようお願いします。
小さい頃の夢って案外、忘れられないものだ。実現できないくらい大きなものほど、心を蝕むし、あまりにも現在の自分とのギャップがでかくなると何も考えられなくなるし、行動したくなくなる。そんなバカでかい壁みたいにそびえたって立ちはだかる夢は俺にもあった。
「ぼく。大きくなったら機関士さんになって、おじいちゃんを乗せて運転する!」
「ほっほっほ。ならば秀坊のためにわしも長生きせんとなあ」
秀坊こと千道秀路。それが俺の名前だ。小学校に上がるか上がらないかぐらいの頃、家族旅行で元機関士だったじいちゃんに連れられてイベント列車を牽引する蒸気機関車を見に行ったことがきっかけで鉄道が好きになって、機関士になるという夢を持った。以来、蒸気機関車に関する本を読み漁り、各地のイベント列車に乗ったり、運転シミュレーターをやりこんだりと夢をかなえるためにずっと勉強してきて高校生の時にはじいちゃんの工房を借りて本格的なミニSLも作った。
でも、努力は実らず鉄道会社には就職失敗。諦めずに蒸気機関車に関わりたいがために理系の大学へ進学するべく猛勉強してなんとか入学したが、在学中に心の支えだったじいちゃんは死んでしまうし、就職にまた失敗。目標を見失ってがっくり来てしまった。今はただのしがないフリーターだ。それも全然鉄道に関係のない仕事をしているだけの。
「ひどい雨だ。合羽にして正解だなこりゃ」
台風が接近しているということもあってものすごい豪雨の中、今日も仕事に出かける。仕事場までチャリで二十分くらいのバイト先へ。視界が遮られるほどの雨の中、自転車をこいで向かう。そこまでは良かったんだ。そこまでは。
「うわああ」
橋を渡っている最中に突然、すぐ後ろを走るトラックが横転した。気付かなかった俺は打ち上げられてしまい、増水した川へ叩きつけられるように落ちて意識を手放したのだった。
現在の時点でストックは4話まで書けております。一話のみ今週中に投稿、ニ話以降は一週間に一話ずつの投稿を予定しておりますがストックの状況、リアルの状況いかんによってペースが若干変わります。ご注意ください。
何か、感想・ご意見などありましたらどうぞ海軍士官までご連絡ください。