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博麗霊夢登場!しかし、楽園の素敵な巫女の威厳はないぜ!

やっはろー

ほんとお久しぶりですね!

九話をお届けにまいりました\(^o^)/

ゆっくりしていってね♪

 初めて霊夢がいる博麗神社に行くけど本当に人居ないな。

 参拝客が全く居ないって聞いてはいたけどここまでとは思わないよな。

 とりあえず降りるか。

「っと」

 冷たい風が吹く。

「おーい霊夢居ないのかー」

 呼びかけてみるとすぐに霊夢が出てきた。あ、また脇全開の露出が高い巫女服着てんな。まさかそれがいつもの格好なのか?

 神社の奥から霊夢が出てくる。

 まだ寝起きらしく、うとうとしている。

「んぁ、こんな早い時間から誰なのよ」

 視界がはっきりしていないらしく目を細める霊夢。

 ようやく俺だということがわかり近寄ってくる。

「あなた何しに来たの?」

 尋ねてくる。

「挨拶だよ。住むとこ決まったから一応言おうかと」

 そう、と反応するが思ったより反応薄いな。

「で、どこなの?」

「妖怪の山」

 それを言うと霊夢が目を見開いて驚く。どうやら今の驚きで目が覚めたみたいだな。

「え……えぇ⁉妖怪の山⁉あんな危ないとこに住むってあなた馬鹿なの⁉」

 おお、今度はリアクションがよろしいな。面白いわ。

「いや、ちゃんと許可は取ったしだいたい新しい家を建てたわけではないから。簡単に言うと天狗の家に居候することになった」

 霊夢は驚きを通り越し無に到達したみたい。

「……もう、気にしないわ。とりあえず上がってくれる?」

 了解了解。と神社に家に上がる。

 神社は特に何も無く、清潔が保たれていた。

「で、誰の家に居候してるの?」

「射命丸文さんの家」

 霊夢は顔を引きつっている。

 マジ……みたいな感じだな。

「ていうか、あなたどうやって天狗の家に居候する許可なんてもらったのよ」

 どうやってって………………あれ?記憶にない。なんでだ?確か妖怪の山に入ったあと白髪の娘に襲われて……それからの記憶がない。気がついたら勝手に決まってて……わからねぇ。

「ごめん、そこに関しては記憶がないみたいだ」

 そう、と霊夢が相づちを入れてくれた。んー、ここにはうじ虫みたいな人は居ないんだな。

「そういや、射命丸さんに聞いたんだけど霊夢って普通の巫女さんじゃないんだよな?」

 昨日射命丸さんが言っていた。

「基本的には普通の巫女なんだけど異変が起こると私が解決しなきゃダメなのよ。あ、異変というのは字のままで異変ね」

 字のままって言われても……ねぇ。

 まあ、いいか。

「で、この間もレミリアスカーレットっていう吸血鬼が起こした異変を解決したばかりなのよ」

 レミリアスカーレットってあの小さい子か。

 あんなに小さいのにかなりの実力者なんだよな。

 …なんでわかんだよ…

 …いきなり出てくるなよ、びっくりするじゃねぇかよ。あの小さい吸血鬼がかなりの実力者ってわかったのはあの子が放ってた魔力だよ。抑えてたみたいだけど。抑えきれてなかったし…

 …よく気づいたな…

 …感知に関してはお任せあれだ…

「ああ、紅魔館にも行かなきゃな」

 霊夢が口を開いた瞬間、ぐぅぅぅとお腹が鳴る音が聞こえた。

 霊夢は顔を赤らめる。そんなに恥ずかしくないだろうになぜ赤らめる。

「朝飯食ってないのか?」

 コクリと頷く霊夢。

 仕方のないやつだな。

 何か食べ物作ってやるか。

「何か食べ物作ってやるからコタツに入って待ってろよ」

 台所に足を向ける。

「えっ、いいの?」

 霊夢が何か言っていたがもう台所に行っていたので聞こえなかった。

 何を作ろうか。冷蔵庫冷蔵庫ー。あ、冷蔵庫っても俺が元住んでた現代式冷蔵庫じゃないけどな。

 氷を上に入れて、その冷気で保存するやつな。

 って、何もないじゃねぇかよ。

 あるのは塩と白米、そして水……どうしてこんなに備蓄がないんだよ。

 お粥でも作るか。

 お粥というのは意外に作るのが難しい。水加減と時間で食感が変わるし、塩加減では味も大いに変わる。

 そして、俺がお粥作りを極めたのは十三歳のこと。

 一日中、当時も友達が居なかったのでお粥作りに没頭して作っていた。

 というわけで作るとするかね。

 まず、白米を鍋に入れて、そして適量の水に塩を少々。

 で、このまま炊くと。


 ……少年炊き出し中……


 よし、いい感じに出来上がったな。

 出来上がったお粥をご飯茶わんに入れて持ってく。

 霊夢はコタツの暖かさにうとうとしていた。

「ほら、出来たぞ。といってもお粥だけどな」

 霊夢の前にお粥を置く。

 しかし、目の前にお粥が置かれた瞬間、うとうとしていた目は見開かれ、獣のような目をしてお粥を捉えていた。

 思わず舌舐めずりをする霊夢。

 でも何でかは知らないがお粥に手をつけない。

「何で食べない?」

「だって、作ったのはあなたなんだし許可というかなんというか……」

 遠慮と言うやつか別に必要なんてないのに。

「お前は犬かよ……」

 そう言うと霊夢は顔を真っ赤に染めた。

「う、うっさいわね!」

「遠慮なんていらないから食えよ、さっさと食べないと冷めて不味くなるぞ」

 霊夢は箸を使って食べ出す。

 一口目を食べた瞬間、霊夢の顔が崩れた。別に物理的にグロテスクに崩れたわけではなくて頬を綻ばせただけ。

 パクパクと食べて、俺にお椀を差し出しおかわりを催促してきた。

 やっぱ料理は誰かに食べてもらってこそだなと改めて理解したのだった。






どうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?

感想とはもらえると嬉しいです\(^o^)/

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