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質問責めとちょっとした料理

はいはい、何日かぶりの更新におざいます

今回はほのぼのとした話です

ちょっと長めです。

それではゆっくりしていってね♪

 あの後、大天狗の間から離れ射命丸の案内で彼女の家に行った。


「貴方は何者なんですか?少し気になりますねぇ」


 畳みに女座りをしている射命丸文が言っている。何者と言われても……。

 何かメモ帳みたいなの出してるし。

紅月楓香こうづきふうか十七歳」


 そう返答すると彼女は呆れたようや片手を額に当てた。

「あのですね、そういうことを聞いてるわけではないんですが……まあ、いいです。ではもう一つ、貴方は何か能力を持っているのですよね?持ってなければ椛に殺されてたと思いますし」


 別に隠すことはないよな。

「風を操る程度の能力。あと一応妖怪にも憑かれてるからそいつの力を借りれば妖怪になれる」


 それを聞いて彼女は目を丸くして驚いていたがハッとなってペンをさらさらと動かしている。

 そして彼女はペンを止めて俺に質問してくる。それに俺は答え、また彼女がメモ帳に書く。その繰り返しで何時の間にか一時間くらい経過していた。


「すいませんでした。私は新聞記者なものですからネタとして聞きたかったので、つい質問責めしてしまいました」


 新聞書いてんだ。どんな新聞なんだろ、見てみたいな。俺と話してはいるがペンを動かす腕は止めない。ブラインドタッチならぬブラインドライトか……なんちゃって。


 ……寒いから止めろ……


 あいつが突っ込んでくれた。優しいな。俺なら無視するのに。


「別にいいよ。俺は君の家で今日から居候する身なのだから仕事を手伝うのは当たり前じゃないか?」

 そういうと彼女は調子に乗り出してまた質問してきた。


 そして、やっとのこと質問責めから開放されたと思ったら彼女は何処かに行ってしまった。

 たぶん今の話をネタに新聞を書きに行ったのだろう。


 そういう俺は勝手に食材庫を覗きある程度揃っていたのと開放された時間がちょうど良かったので夕飯の支度をしている。


 居候一日目なのでご馳走を振る舞ってあげようかなと思ったからである。ちょっとした自慢だが料理の腕に自信がある。外の世界ではイジメとか虐待を受けていたので誰かに振る舞うとかいう機会が全くなかったので人に食べてもらえるのだと思うと何かこう……ドキドキする。


 そう思いながら調理を進めていく。

「このくらいか。美味しいって言ってくれるかな」

 調理は一時間程度で終わり、テーブルに箸やコップを出して準備終了。あとは彼女が帰るのを待つだけ。


 そういや、ほんと久しぶりだな誰かと飯を食うのも親ども今頃嬉しくて騒いでるだろうな。まあ、今となっちゃ、どうでもいいんだが。指先に小さい風の球を造る。

 ふう、久しぶりに安全な場所に来たから今までの疲れが出てきたか。身体が重い、瞼を開けるのもしんどい。そして何時の間にか俺は寝ていた。


「きて……い。起き……て……い。起きてくださいよ」

 ん、あ。と間抜けた声が出た。

 寝てたのか。時計に目を向けると寝る前から二時間経っていた。


 少し心配そうに射命丸文が俺を見ている。

「ああ、起きた。今帰ってきたばかりか?」

 そう尋ねると首を縦に振る。

 だったら飯を温めないと。

 せっせと台所に行く。火をつけ。スープを温め。あらかじめ作っておいた料理を皿に盛りつける。

 盛りつけた皿をテーブルに並べて準備完了。


「ほら、食えよ。どうせ、あの後新聞でも書きに行ったんだろ?」

 彼女は椅子に座り俺に目線を送る。

「これ、貴方が?」

 ああ、と相づちを入れる。

「すいませんね、先に食べてもらっても良かったのですよ?」

「久しぶりに人と一緒に夕飯を食べたかったんでね。我慢さ」

 彼女は久しぶりという単語が気になったようだが、あえてそこは聞かないでくれていた。


 俺も彼女の向かいの席に座り席に着く。

 いただきますと一言言って夕飯を食べ始めた。

「美味しいですね……。こっちの肉じゃがも美味しいそうです。頬っぺたが落ちゃいますっ」

 美味しそうに料理を頬張る彼女。

 喜んでくれてなによりだった。こういう顔が見れるなら毎日俺がご飯係でもいいな。


 次々と料理を食べてゆく彼女は何かハムスターみたいで可愛かった。

 そしてあっという間に料理を平らげ満足そうにしている射命丸文。


「とても美味しいかったです。もしよければこれからも作ってくれません?」

 なんとあちらから申し出があった。

「別にいいよ、料理するの好きだから」

 ありがとうございますと頭を下げる。そしてまだ、彼女の話は終わらない。

「それで、貴方の能力は風を操る程度の能力ですよね?でしたら私と散歩でも行きません?親睦を深める意味で。朝の空は気持ちがいいですよ」

 断る理由も見当たらないので二つ返事でいいよと言っておく。


 皿を流し台に持っていき洗う。

 彼女は疲れたので先に寝ると言って寝室に引っ込んで行った。

 ちなみに俺は彼女の寝室の向かいの部屋で寝てくれとのこと。

 明日の朝飯の下ごしらえをして俺も寝ることにした。


どうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?特に書くことがないのでそれでは三倍アイスクリーム‼

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