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風の大妖怪と大天狗

はいはぁぁい!いつも画面をニコニコ眺めている如月です!

東方風妖録の五話をお届けにまいりました

ゆっくりしていってね♪

 ああ、久しぶり外に出てみりゃ。最初に見る顔がこいつなんて最悪だわ。

「おい、お前も偉くなったもんだな鞍馬。いつから俺にタメ使っていいって言った?」

 俺の言葉に周りの天狗が度肝を抜かれていた。そして、冷静になり俺の言葉に怒りを覚えた一人の天狗が俺に斬りかかる。

「貴様ぁぁ!大天狗様になんて言い草だ!」

 うるさいな。まだ天狗は縦社会かよ。相変わらずつまんねぇの。

「耳元で大声出すなよ。邪魔臭いちったぁ。おとなしくしやがれ」

 風をそいつに真上から思いっきりぶつけて地にこうべをたれさせた。天狗は必至に立とうとするが意味などない。俺に力で勝とうなんざ何千年も早ぇよ。

「お主は誰だ。わしの知り合いか?名を名乗られるがいい」

 そりゃ、そうか。この姿じゃ気づかないわな。楓香。少しの間だけお前の身体から出るぞ。少しの間だけだから命にはかからん。と言っても今のお前には聞こえんか。

 楓香の身体から蛹が孵化するかのように出る。もちろん楓香の身体に外傷はない。

 俺の姿を見て、その場の全員がどよめく。一番動揺の色を隠せないのは鞍馬だが。

「よぉ、これでいいか?これなら俺が誰だか分かるよな?」

 鞍馬はさっきまでの態度を一転させる。

「も、申し訳のうございました。

 まさか、貴方様でござったとは思いませぬので。なにとぞお許しを」

 まさか、ここまでとは思わなかったがこれでいい。

 また、鞍馬以外の天狗が絶句する。まあ、そりゃそうだわな。天魔に次ぐトップ2の鞍馬がこんな態度だから絶句してもおかしくないだろ。

「しかし、何故貴方様ほどのお人があのような人間に憑いておられるのですか?」

 いちいちうるさいやつだ。俺が何をしようが俺の勝手だというのに。

「ああ?一目惚れだよ。分かるか?俺だって一介の乙女だぞ。まあ、それ以外にもちゃんとした理由はあるがな。あいつには中学校3年のときに取り憑いたって言ってあるがほんとは違う。もっと前に取り憑いた。……辛気臭い話はやめだ。それより何故鞍馬以外の天狗は俺を怖がっているんだ?」

 鞍馬はキョトンとしていたが手のひらをポンと叩いて何か納得した様子だった。

「お分かりではないのですか?貴方様はさっきから溢れんばかりの妖気を発しているのですよ。ご自分では抑えてるように思っていらっしゃるが貴方様の妖気は我らが主の天魔様より上を行ってらしてるのですから」

 そう言われりゃそうだな。その姿になるのは久しぶりだからな。妖気が完全に抑えきれておらんかったか。

「まあ、そんなことより話がある。妖怪の山に家を建ててもいいか?楓香は今んとこ住む場所がないからな。あいつが作ると言っているんだ」

 しばらく鞍馬は考えるようすをしていたが何か思いついたようだ。どんな提案がくるのやら。

「それは許可できませぬ。しかし建てることは許可できなくとも同居する許可は別によいですぞ。我らと同じ天狗の射命丸文という天狗がおりましてそやつの家が確か一人くらい増えても住めるはず……」

 この際なんでもいいか。これを期に俺以外にも心を開いてくれるとありがたいんだが。

「わかった、ありがとう。もしこいつの身体に戻るとき、俺らを襲ってみろ一瞬でお前ら、下級天狗は粉々だぞ?あとこいつが目を覚ましたら説明してやれ。俺の正体は言うなよ鞍馬」

 そう言うと俺は楓香の身体に戻っていった。

「仰せのままに」

「大天狗様。さっきのやつはだれなのですか?」

「彼女は、かつて人間であったが憎悪と絶望により妖怪に成り果て。あまつは、風を操る妖怪の頂点を争うほどになられたお方だ。彼女とその取り憑き相手には絶対に何もするな。死にたくなければな」










どうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?さてさて、楓香くんの中にいる妖怪の正体はなんでしょうね。気になるところです。

それでは三倍アイスクリーム‼‼

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