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完全同化そして遊びの終わり

さてさて、早くも三話ですね!

この小説は現代録と比べて一話が長いです。

主人公はフランの遊びという名の殺し合いから生き延びれるのでしょうか?

それでは、ゆっくりしていってね♪

 軽々しく遊んでやるなんて言わなかった方がいいって今分かった。

 少女の体躯はとても小さいのに強い。それにあっちは変なものを飛ばしてくる。それを避けるのにも一苦労だ。

 ……おい、一度完全に同化してみるか?……

 ……いきなりどうしたよ。お前から話しかけてくるなんて……

 ……お前があまりにやられっぱなしなんでな。一回だけだからな制限時間もある。10秒だ。短いとは思うが完全同化した状態ならそれだけで十分だ……

 ……そうかい、ありがとよ……

 会話が終わると完全同化が始まった。

 全身に強烈な痛みが走る。

「がっ、う、ぁぁぁ」

 痛みは和らぐどころかどんどん増してゆく。その痛みに耐えて前を見る。

「どうしたの?まだ壊れないでよ?まだ殺りたりないんだからぁ!」

 紅の巨剣を携えて飛びながら迫ってくる。

 ……残り時間五秒……

 風刃を創り出す。それを無数にだ。そういえばこんな感じのやつがアニメであったな。

 ……残り時間四秒……

 それを全て従えて駆け出す。そのまますれ違いざまに切り伏せる。ちゃんと急所は避けてだ。

 少女は何が起きたかも分かっていない。

 ……残り時間三秒……

 またあんな剣を振り回されては困るので、身体を少女に向き直し駆ける。紅の巨剣を切る。そして控えさせておいた無数の風刃を少女に向けて放ち動きを封じた。

 少女はかなり傷ついている。まあしょうがない。

 ……ちゃんと残り時間内にできただろ?俺はお前、お前は俺だからな出来て当然だな……

 ……うるさい、完全同化はまだ早いな俺には……

 ……まあな。お前にはまだ早い。お前は俺だがまだ完全に俺のことを理解していない……

 ……そうか、そういえばあの子死にそうなんだがどうすればいい……

 ……おいおい、あっちの心配とか全くお前はとんだ甘ちゃんだな、まあ教えてやるさ。あのガキはどう見ても吸血鬼だ。血でも吸わせておけばすぐ元気になるだろ……

 そう言うとあいつは消えていった。

 はあ、血でも吸わせておけって……。まああの子が傷ついているのは俺のせいだからしょうがないよな。

「おい、わかるか?」

 少女は俺を見るや否や顔が恐怖に染まる。まるで化け物を見るような目を向けてくれる。

 やめてくれよ。そんな目だけは向けてほしくない。もうそんな目はごめんなんだ。

「来ないで……もう何もしないから……」

 今にも消えてしまいそうな声。でもその声はとても綺麗だ。

「俺も何もしないさ。君は吸血鬼なんだろう?だったら俺の血でも吸ってくれ。さっきはすまなかった。自分を守るためだとは言えやり過ぎた。だから警戒しないでくれないか?あと俺を化け物を見るような目を向けるのはやめてくれないか?トラウマなんだ」

 そう言うと少女は化け物を見るような目はやめてくれた。だから代わりに俺は少女に近づき自分の首筋を差し出す。すると少女は俺の首筋に牙を突き立てた。

 吸われている。かなりの量を吸われてしまったが問題にはならない。

「さっきはごめんなさい。私壊れてるから無意識に襲っちゃうの。でもあなたはもう襲わないわ。あなたの血のおかげで衝動をある程度抑えられるようになったから。

 私はフランドール スカーレット。お兄ちゃんは?」

 かなり少女は饒舌になったな。よく見ると可愛い。

「俺は紅月楓香。女みたいな名前だけど結構気に入ってるんだ」

 今の状況を説明すると俺とフランは地べたに膝をついた形で抱き合っている。これはフランが血を吸っているときに俺を抱き寄せてきた。多分本能がもっと血が欲しかったんだろう。

 そしてフランは俺を放そうとはしないというか、放してくれない。

 そんな状況下。

 突然部屋のドアが開いた。

「大丈夫!フラン!」

 ドアを勢いよく開けてきたのはフランに似た女の子。おそらく姉か妹と言ったところ、あれ?ちょっと待てよ?この状況やばくないか……。

「あっ、お姉様。やっほー」

 フランが可愛らしい笑みでお姉様とドアを開けた少女に言った。

「………………」

 そのお姉様とやらは絶句している。ワナワナと震え出した。やばいぞこれ……。そして震えが止まる。覚悟した瞬間。お姉様は脱兎と如く部屋から出てゆく。

 あっ。

「あれ?お姉様どうかしたのかな?」

 すると入れ替わり立ち替わりで銀髪のメイド服を着た女性とおそらく巫女服だと思われる服を着た少女が入ってきた。

 そして、その二人が俺たちを見るや否や顔を赤らめる。

 銀髪の方が先に口を開いた。

「あの、何があったんですか?そして何故妹様が貴方と抱き合っているのですか?」

 そのあとはかなり長かった。

 俺のことを説明し。弁解し。フランとは何もないことを証明した。

 そして何故俺があの牢獄に入れられていたのかというと、あの八雲紫が巫女服を着た人(名前は霊夢)に

 俺をあの牢獄に入れておいてと指示したらしい。まあ妥当だろ。危険なら落ち着くまで牢獄に入れるそれだけのこと。


どうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?

次回はまあ、主人公がどこで暮らすかのお話しですね

それでは三倍アイスクリーム‼

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