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地下室と金髪の少女

またまたこんにちは!

風妖録の二話目。

今回は誰も予想できなかったのではないのかな?

ゆっくりしていってね♪

 ……おい、何気脅されてんだよ……

 ……仕方ないだろ、あんなん見せられてビビらない奴がおかしい……

 ……俺の力を最大限に使えないお前が悪い……

 ……うるさい……

 ……まあ、いいさ。お前さんと俺は一心同体だ。あの時お前が俺に言っただろ。世界に蔓延るウジ虫を殺すと。お前は俺。俺はお前だ。だから出来るさ……

 ……ああ、言った。だからお前に力を借りてる。ウジ虫は俺が殺す

 お前がいうなら出来るんだろうな

 ありがとよ元気づけてくれて……

 ……そろそろ、お前が起きる時間だぞ。お前なら出来るから頑張れよ。それじゃ、またな……

 気がつくとそこは壁の部屋。つまり地下室のようだった。どこの場所かも分からない。辺り暗く、湿気もすごい。俺にお似合いな場所だな。身体を起こし、試しに風を手のひらに集める。しかし、空間が狭いため、集める時間がかかった。

 それを放つが壁はびくともしない。なら風を高濃度に圧縮し一点に集中して放ってみるがまたびくともしない。

「困ったな。おい、誰もいないのか?」

 少し声を張って言ってみるが誰からの声も返って来ない。

 だったら……

 ……おい、また力を借りるぞ……

 頭の中に声が響く。

 ……いいぞ、いつでも鍵は開けてる勝手にやってくれ……

 妖の姿になった。

 これなら突破出来るはずだ。

 妖の姿になるとさらに精密に風を操ることができ、操ることができる風の量も格段に増大する。

 あいつによると完全に妖になると風と同化できるようになるらしい。

 まあ、今はそこまであいつと同化できてないから無理だが。

 また手のひらに風を集める。わずかの量でいい。

「風刃」

 少量の風で刃を創る。

 そして、壁に斬りかかる。壁はさっきと一転して豆腐のように切れた。

 どこだここは。

 地下道を歩く。微量な風の流れを探し出口を見つけてゆく。

「こっちか。ほんと湿気がすごいな」

 な、長い……どんだけ長いんだよ風を徐々に集めてゆく。妖の姿も解いていない。

 すると、道の脇に部屋のドアがあった。開いてみるとそこは女の子の部屋のようだった。

 周りを見渡していると。

「アナタは誰?まあ、誰でもいいわ。遊びましょ?」

 振り向くと金髪の女の子がいる。背中からはガラスのようなものをぶら下げている翼がある。

 一瞬で人間ではないことを理解する。そして、この子は危険だと本能が告げている。

 遊びましょだって?嫌だと言ったらどうするよ?と言う直前その金髪の女の子が襲ってきた。

 ……おい、こんなガキに殺されるなよ?あっちが殺すつもりならこっちも殺らなきゃあっちに失礼だぜ?……

 ……いきなり話しかけてくるなよ

 あとそんなことは分かってるだが殺すつもりはない……

 ……ウジ虫の殺るときは喜々としてたのに今度はそんなに乗り気じゃないのか。甘ちゃんだなお前は言っておくが殺り合って相手を生かすのはめっぽう難しいんだからな……

 ……そんなこと分かってるさ、でもお前は俺にできると言ってくれるのだろう?……

 ……さすが俺だな良く分かってる。ああその通りだ。お前なら出来るさ。なんたってお前は俺だからな。まあその逆でもあるんだがな……

 ……ありがとよ、じゃあな……

「ああいいぜ、遊んでやるよ誰かは知らないお嬢さん」


どうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか?

次の話で何故楓香が地下室にいたのかが明らかになりますよん。

ではでは!三倍アイスクリーム‼

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