カリスマ眼医者さん
週末浮かれて買い物をしていたら某交通会館の近くで「コンタクトレンズがお安く作れますよ」の言葉とビラにつられて、思わず店に入ってしまった。
調度いつもネットで買っていたコンタクトレンズがもうすぐ切れる時期だった。
入った店は眼科と併設していて、価格やランニングコストのことなど詳しく説明してくれ、さらに定価よりも安く購入できた。洗浄液もおまけにくれた。
しかし、このコンタクトレンズは私の目に合わなかった。数日使ったら、痛くて装着できなくなった。
購入したお店に持って行ったら「眼科で診察を受けてください」とのことだった。
コンタクトレンズを作った時と同じ医師が診てくれたのだが、目薬を処方され様子を見ろとのことだった。
一週間後、一時的に良くはなるのだが、コンタクトレンズを入れるとまた痛くなってしまう。もう一度店に行き、診察を受けた。
痛みが出てしまう事を話すと、医師が逆切れした。「地方から来ている人に診察などできない。近くの病院に行け」と言われた。
この店は都会にあった。私は地方から買い物に行って、偶然入った店でコンタクトレンズを作ってしまったのだ。
合わないコンタクトレンズを買わされて、地方から来ているから治療できないですって!!だったら、前回処方された眼薬はなんだったの?
お店に戻り、返品しようとしたら、返品も受け付けられないとの事。なんだそれ~。
お店のスタッフさんが申し訳なさそうに「実はあの先生の評判よくないんです」と言ってサンプルのマルチに使える洗浄剤をくれた。
しばらくの間、メガネ生活を余儀なくされた。コンタクトレンズをしたくても、使えるものが無い。以前に使っていたコンタクトレンズを入れてみたが、同じ症状が出てしまった。
近くの眼科に行って診てもらったが、もう赤みが取れているので問題ないと言われた。
困った。これでは私は一生メガネ生活なのだろうか。メガネはメガネで扱いは楽で良いのだか、コンタクトレンズに慣れていると、やはりコンタクトレンズの良さがある。
そして、ネットで買う前に行っていたもう何年も行っていなかった眼科に行ってみることにした。
暫く行っていなかったのだが、先生は私の事を覚えていて下さった。
「君にこのレンズは合わないよ」と、なぜ合わないのかの理由を丁寧に説明してくれた。
目薬も処方してもらい「落ち着いたらレンズをつりましょう」と言って下さった。
大げさだが、先生が神の様に見えた。カリスマ眼科医だ。
素晴らしい!!名医だわ!!地方にもこんなに素晴らしい名医がいたなんて!!
その後、私に合うコンタクトレンズを作ってもらい今に至っている。そろそろ4年目だろうか。
コンタクトレンズはキチンとした、眼科医の元で作らねばいけないと戒められた。
評判の良くないお医者さんのいたお店で不要なレンズを買ってしまったのは、ネットや安価な量販店で買っていた私への罰だったのかもしれない。
安さにつられてしまうと大変なことになる。
特に医療品は気をつけよう。