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ひとびと  作者: はちみつ
はちみつ日記
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胃カメラ ブスッ

 胃の調子が良くない。胃が熱を持っているのか、お腹の中心が熱くその影響で扁桃腺も腫れているような喉の痛みがある。微熱があるようで体がだるい。私は、こんな症状がでることが年に何度かある。理由は分かっている。プレッシャーだ。プレッシャーがかかる事が行われる一週間前から症状がでて、終わると翌日には治まる。ストレス性の胃炎かも知れない。

 数年前、この症状が出始めた頃は「胃になにか悪いものが出来るのではないか?」と思い、内科に言って薬を処方してもらった。

 しかし、薬では少し症状が治まるだけだった。プレッシャーがかかる事が起こるたびに診療所に通院していたため、医師から「内視鏡の検査をやりましょう」と言われた。

医師に言われたら断るわけには行かない。内視鏡検査を受けてみることにした。


 内視鏡……胃カメラの検査は、前日の夜九時以降は食事や水を飲むことを禁じられた。朝晩、コップ一杯の水さえ飲めないのは辛かった。

 検査は、まず初めに看護婦より説明があった。検査室に置かれているカメラを指さし「あれで、検査を行います」と言った。黒く長いホースの先に直径数センチではあるが、黒い塊が付いたものがあった。思っていたより大きなカメラに少し怯えてしまった。看護婦は「そんなに大変な検査ではないから大丈夫です」と笑顔で言った。だが、あの黒い塊が口から胃に入るかと思ったら、怯えずにはいられなかった。私の怯えは無視され、検査の準備に入った。

 まずは、昨日の夜九時以降食事をとっていないことの確認をし、腕に胃が良く見えるようになると言う注射を打たれた。ブスッと打たれたので痛かった。さらに、ゼリー状の塊をスプーンで口に入れられた。看護婦は「飲み込まず、五分くらい喉で止めておいてください」と言った。飲み込まない様に喉で止めるとは、日常しない行為であるから、難しかった。気を抜くと飲み込んでしまいそうで、ずっと喉に気を集中していたら、とても疲れた。たった五分が一時間くらいに感じられた。五分後、看護婦の指示に従い、ゼリー状のものをトレーに吐き出した。大変な行為であったが、これを行うと、胃カメラが喉を通るときに痛くないらしい。

検査台に横になるように指示をされた。モニターとカメラが用意され、医師がやってきた。この病院の医師はとても温和そうな人だ。検査前に「痛くない様にそうっとやるからね」と言ってくれた。とても不安な状態だったので、少しだけ安心感があった。

 口に専用のマウスピースのようなものを入れられ、検査が始まった。医師の「そっとやるから」の言葉とは、ご挨拶程度のものだったのか、カメラはずいずいと口から入って言った。喉から異物が入り、ホースがずるずると体内を擦るような感覚があり、それが胃にまで達するというこの違和感。確かに痛みはないが、とんでもなく気分が悪い。早く終わってくれないかとひたすら願っていた。医師はモニターを見ながらどんどん進めていく。明らかにそっとではない。

 注射や、お腹以外の部分を検査や痛みのある処置をされるときは、腹に力をいれて食いしばって耐えることもできるのだが、口はマウスピースを入れているし、ゼリーの効果なのかほとんど力が入らないし、食いしばることはできなかった。肝心の腹の検査をしているのだから、腹に力をいれられない。ひたすら早く終われと願っていた。医師から「ゲップはがまんしてね」と言われた。どうやら、胃を膨らませて悪いものがないか見るらしい。しかし、私は胃に空気が入った途端に無意識にゲップをしてしまった。医師と看護婦から声をそろえて「ゲップは我慢して!!」と言われてしまった。

「はい」とマウスピースを入れられたくちから、聞こえるかどうかわからぬ声で返事をした。再度空気が入り、今度はゲップを我慢した。

 「はい。これで終わり」と医師に言われ、カメラが胃から、ずるずると取り出された。やっと、違和感から解放された。とても疲れた。看護婦より、医師が検査の結果を話すので、診察室の前で待つように指示をされた。検査の結果はとくに異状はないとのことだった。しばらく、今まで通り処方されていた薬を飲みましょうといわれた。

 帰りに、検査から二時間は食事をしない様にと指示があったが、胃に異物が入った違和感がと、喉に力が入らない症状がしばらく消えず、食事をする気にはなれなかった。

 それから、何度も胃から熱がでる症状がでても「また内視鏡検査をしましょう」と言われるのではないかと思い、病院には恐くて行けなくなった。症状がでたら、市販の胃薬を飲んでやり過ごすことにした。何種類か薬を飲んで、私には漢方薬系のドリンク剤の物に効果がある事がわかった。この頃からやっと、ストレス性のものだと分かるようになり、ドリンク剤を飲んで乗り切ることにした。


 それから数年後、別の病気で総合病院に診察にいったら、胃の内視鏡検査をしましょうと言われた。このときは、胃の調子が悪くなかったので突然内視鏡検査と言われて驚いたら、念のためだが、この病気になる人は、胃になんらかの傷病を抱えている人が多いので、検査をしましょうとのことだった。前の内視鏡検査で、大変な思いをしたので断ったら、医師から「病気を見逃すわけにはいかない」と強く言われ、検査を受けることになった。浮かない顔をしていたら、医師から「鼻からやる方法があるから、それでやってみる?」と聞かれた。口から行うより、少しは楽にできるらしい。だが、鼻道が狭いとカメラが入らないので、その時は口からやるからと言われた。少しでも楽にできるならそれがいいと、鼻からやってもらうことにして、検査の予約をしてその日は帰った。

 検査当日、前と同じ様に前日の夜九時以降は飲食をせず、病院に行った。総合病院なので、内視鏡検査室の前に専用の受付があり、待合の椅子には内視鏡検査を受ける人たちが沢山待っていた。受付にて、検査を受けるにあたっての確認事項にサインをした。

 数分待って、名前を呼ばれ看護婦より説明をされた。鼻から行うので、鼻に内視鏡検査用の薬をスプレーされた。特に苦痛や違和感はなかった。口から行ったときの喉のゼリーがないだけでもかなり楽にできると思った。

 検査室に入った。数名の看護婦がおり、腕に「胃が良く見えるようになる」と言う注射をブスッと打たれたが、検査専門の看護婦なのかあまり痛みを感じなかった。

 検査がはじまった。鼻からブスッとカメラを入れるかと思ったら、私は鼻道が狭く鼻からできなかった。すぐに口からの検査に切り替えて行ったのだが、医師が鼻用カメラを使ってやってくれた。カメラもホースの直径も小さいので、前回ほどの口から胃にカメラが入って、ホースのずるずるとした体内を引きずるような違和感はなかった。

 総合病院なので、医師も数百もしくは数千人以上の検査を熟してなれていらっしゃるのだろうか。とても手際がよかった。この病院では患者もモニターで見られるようになっていたので、検査をしながら説明してくれた。私の胃は異常ないそうだ。前回の検査より長くやっていたのに、違和感があまりないから苦痛ではなかった。医師の説明をしっかり聞いていた。検査が終わった。検査しながら説明を受けたので、その後の診察はなくすぐに会計をして帰った。二時間は食事をしない様にと言われたので、二時間後とても腹がすいたので、コンビニおにぎりをたらふく食べた。

 内視鏡検査はできればやりたくないが、病気を見つけてもらうにはやって頂くしかないのだ。。。検査を受けずに済むように、健康に気をつけて生活したいものだ。

 私の場合ストレス性の胃炎を治すには、プレッシャーをプレッシャーと感じないことが一番の治療法なのだろう。そう思える精神力を持てるようになりたい。

 余談ではあるが、私は内視鏡よりバリウムの検査のほうが楽だと思った。バリウムの方が後が大変だが、検査自体に内視鏡ほどの違和感はないので、体の負担がない気がする。

 できれば、年に一度のバリウム検査で健康診断するだけの健康体でいたいものだ。

 どちらの検査も、前の晩夜九時以降飲食禁止はつらいが。。。


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