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彩(いろ)なき世界の巫女~パステルカラーで塗り替える  作者: 白前 中
仲間との出会い

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52/71

黄虚彩との戦闘・第二段階

黄虚彩が胸の“黒い穴”を最大まで開き、

世界の光が吸い込まれていく。


金色の粒が逆流し、

影が光を放ち、

光が影に沈む。


ミュレが叫ぶ。


「彩ちゃん!!

 このままじゃ……黄の泉が死んじゃう!!」


セレスは青い糸を伸ばすが、

後遺症で力が弱い。


「……彩さん……

 黄虚彩は《光脈崩壊》を発動しています……

 光の色脈そのものを壊す力……

 ユナさんの光が……!」


ユナは胸元を押さえ、

膝をつきそうになる。


「……やだ……

 ぼくの光……また……消える……!」


彩はユナを抱き寄せた。


「ユナ!!

 あなたの光は消えない!!

 私が守る!!」


ユナの覚醒:希望の核《光脈勇核》


黄虚彩の囁きがユナの心に流れ込む。


——勇気は弱い。

——希望は偽り。

——光は消える。


ユナの瞳が揺れ、

胸の光が消えかける。


だが——

彩がユナの手を強く握った瞬間、

ユナの胸元が強く輝いた。


「……彩……

 きみが……

 ぼくを呼んでる……!」


胸の奥から、

黄金の光が爆発するように溢れた。


セレスが息を呑む。


「……これは……

 《光脈勇核》……!

 黄の泉の“希望の核”……

 ユナさんが……覚醒しました……!」


ユナは立ち上がり、

彩の手を握り返す。


「彩……

 ぼく……もう逃げない……

 きみと一緒なら……

 ぼくの光は……絶対に消えない!!」


彩の胸元も輝く。


「ユナ……

 一緒に行こう!!」


二人の共鳴:光脈共鳴《双光共鳴》


彩とユナの光が重なり、

世界が一瞬、静止した。


ラベンダーと黄金の光が混ざり、

泉の上に巨大な光脈が浮かび上がる。


レイアが息を呑む。


「……すげぇ……

 二人の光が……世界を照らしてる……!」


セレスが涙をこぼす。


「彩さん……ユナさん……

 あなたたちの光は……

 黄虚彩の反転を“上書き”しています……

 これは……《双光共鳴》……!」


黄虚彩が苦しむように揺らぐ。


——光は……

——希望は……

——勇気は……

——消える……はず……


彩は叫ぶ。


「消えない!!

 私たちの光は……絶対に消えない!!」


ユナも叫ぶ。


「ぼくの希望は……

 彩が守ってくれた!!

 だから……返さない!!」


決着の一撃:光脈希望環《彩ユナ・希望の環》


二人は同時に手を前へ突き出した。


「ユナ!!

 行くよ!!」


「うん!!

 彩!!」


ラベンダーと黄金の光が輪となり、

黄虚彩を包み込む。


「——《彩脈希望環(さいみゃくきぼうかん)》!!」


光の輪が黄虚彩を締め付け、

反転した光を“元の光”へ戻していく。


黄虚彩の身体が崩れ始める。


——光……

——希望……

——勇気……

——返せ……


彩は涙をこぼしながら叫ぶ。


「返さない!!

 あなたが奪った光は……

 全部……私たちが取り戻す!!」


ユナも叫ぶ。


「ぼくの光は……

 もう誰にも奪わせない!!」


光の輪が強く輝き、

黄虚彩の身体が完全に崩れた。


最後に残ったのは——

小さな“光の欠片”だけ。


セレスが震える声で言う。


「……黄虚彩……浄化完了です……

 黄の泉は……救われました……!」


ユナは涙をこぼし、

彩に抱きついた。


「彩……

 ありがとう……

 ぼく……生きてる……

 光を……取り戻せた……!」


彩はユナを抱きしめ返す。


「ユナ……

 あなたの光は……本当に綺麗だよ……!」


泉が強く輝き、

森全体が黄金の光に包まれる。


こうして、黄虚彩は浄化され、

黄の泉は完全復活した。

希望の色は世界に戻り、

次の色脈へと道が開かれる。



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