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ほ~むらん☆倶楽部  作者: 姉村一男
我がほ~むらん☆倶楽部は永久に不滅で章
30/37

「野郎……!!」リコの眉間が谷川岳みたいに

「野郎……!!」

 リコの眉間が谷川岳(たにがわだけ)(遭難者がすごく多い)みたいに険しくなる。彼女に喧嘩を売ったタイ女生は酸素ボンベと一緒に簀巻きにされて多摩川下流で発見されるという噂だ(ちょっとだけ優しい?)。

 木刀を真上にふりかぶって叫ぶ。

「心堂円佳……! ナメやがってえええ――ッ!!」

 薫は息子が縮んだ。

 円佳をかばって間に入ろうとしたが間に合わない。

 ビュオッ!とうなって襲い来る木刀――


 ――円佳が白刃取りで止めた。


「何ィ!?(リコ)」

 ねじるような動きで得物を奪い、

「――ていっ!」


 膝蹴りで折った。


 床に転がり落ちる左右の破片。

 あっけにとられて一同沈黙、リコもへなへなと床にへたり込んでポカンとして円佳を見上げる。

 おそるおそる薫が言った。

「円佳さん……強いですね」

「むかしナイル川空手をやってたから」

(……ナイル川空手って何だ?)

「それより王乃さん、これ見て!」

「あ、はい」

 たしかほ~むらん☆倶楽部がピンチとか。あの野球冒涜団には関わりたくないが男バレの危機を救ってくれたのだし、と薫はひとまず付き合った。

「今朝うちの郵便受けにこれが……」

 フォントもサイズもバラバラな切り抜きの文字がA4の紙に貼られて並んでいた。

 

 脅迫状

 (ハート)堂円佳殿ォ&ほ~むらンッッ★倶楽部御中


(どこの雑誌から切り抜いてんだ?)


 貴様ラの二塁ベースを盗んでやぁ……ッタァ!

 我々no求めを飲まねヴァ さらに參塁、本塁ベースを盗むゾッ


「なんじゃこりゃ」

「一度の出塁でセカンド、サード、ホームに盗塁することをサイクルスチールと言うらしいけど……」

「最近では望郷レトルトスワローズの「令和の三冠王」、のちに「鮒神様(ふなかみさま)」で流行語大賞になる鮒上梅隆(ふなかみうめたか)が二〇二〇年十一月五日に達成してますが……ともかくこの手紙は意味わからんですね」

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