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ほ~むらん☆倶楽部  作者: 姉村一男
シュアなバッティングの章
19/37

「……守備位置がそれなら打順は?」

「……守備位置がそれなら打順は?」

「もちろんじゃんけんで決めます」

「エースも四番もいないってこと……?」

「目標は個人のほ~むらんだもの」

「ところで気になるんですが、グラウンドの中でずっとスーパーマ○オみたいにジャンプしてる人がいます」

「ああ、大久保(おおくぼ)さんは『ランナーのとき、相手の内野手を飛び越える』練習をしてるの」

「……!?」

「その横でキャッチャーミットをはめたままスライディングをしてる植村(うえむら)さんは『ファールボールを追っかけて対戦相手のベンチに突っ込む』練習ね」

「おかしいおかしい」

「あれもほ~むらんのひとつよ」

「あっちにはボールを持って走りまわってる人がいます……」

小堀(こぼり)さんのは『一人でトリプルプレーを取る』練習よ。プロ野球では一九六七年、反共ブレーブスの二塁手・三井平(みついたいら)さんがやったきりの偉業だったかしら」

 トリプルプレーとはノーアウトで走者が二人以上いるとき一つの打球で三つのアウトを取ることである。三井平は走者が一・二塁の場面でライナーの打球を捕り、二塁ベースを踏み、飛び出していた一塁走者にタッチするという方法でこれを達成している。

「……あそこで叩きつけるようなバットの素振りをしてるお姉さんは?」

「和田さんの『三塁ベースにミサイルのような打球をぶつけて吹っ飛ばす』練習ね」

「エセ京都人の神居さんは……え? 何あれ……」

「『日差しがまぶしくて外野フライを捕れず、ついでにボールを蹴っ飛ばしてランニングホームランにしてしまう』練習よ」

「もはや八百長では?」

「あれが彼女のやりたいほ~むらんです」

 奇行をするやつはまだまだいて全員ツッコんでいたら四月を過ぎて茶摘みの季節がやってくるだろう。

「みんなマジでやってます?」

「みんなそれぞれのほ~むらんよ」

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