登場人物・組織・国家
楠木沙織
主人公。優秀で穏和な性格。政治にはそこまで興味は強くなく、いずれは名家に嫁ぐのだろうと思っていたが…?
楠木正興
南南興・第二代大統領。祖父から継いだ国を軍事強国にするが、金融危機により経済が困窮、国家運営に苦心している。
千種佳歩
正興の長女。正興の腹心:千種孝也の妻で、文化振興に力を注いでいる。
楠木正顕
正興の長男。かつて父の後継者だったが、不祥事で失脚。その後家族と悠々自適に暮らしている。
楠木正藤
正興の次男。権力に全く興味はないが、党幹部には連ねている。沙織の一番の理解者。
楠木正朝
正興の三男。統率力に優れるも、粗野な性格。後継者に内定している。
楠木涼子
正興の後妻で、正藤・正朝・沙織の母。家庭的な性格で、目立たない存在。
岩松正純
正興の義兄。陸軍参謀総長・元帥。正朝の性格について、不安を抱いている。
千種孝也
佳歩の夫。副首相兼内務大臣。正朝と懇意。
南興島
戦国末期に日本人が十万人程度流入、先住民族と混血し暫くは部族社会であった。16世紀からスペインの植民地だったが、フィリピン独立革命のどさくさで独立。直ぐに住民投票で日本に編入される。日本語をベースとした南興語が話されているが、若干スペイン語の単語が混じっている程度で、琉球語や津軽弁よりも意思疎通できる。
南興社会主義人民共和国
南興島の南半分を領する。南興社会主義を掲げた南興労農党の独裁体制下に置かれている。
南興労農党
南興の執政政党。党首たる委員長は、代々楠木家の者が就いている。
南興共和国
南興の北半分を領する。『西側陣営』だが、米国よりもイギリスとの友好関係が強い。